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死物  作者: 豆腐酸
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予兆

 あのあと無事コンビニで蒙古タンメンに加え北極ラーメンを購入できてウキウキの俺は、何事もなく家に着いていた。

「しっかしここのところ物騒な事件が多いなぁ」

 夕食の席で父がため息をつきながら見ていたニュースへ俺も目を向ける。

「昨日未明、市内の商業ビルの地下駐車場で、激しく損傷した遺体が放置されているのが発見されました。現在、警察は最近発生している連続殺人事件と同一犯とみて捜査を続けています。」

 テレビから流れてくるニュースは今日も連続殺人事件について報道している。

(本当に最近は物騒だな。巻き込まれないといいけど。)

 俺は食後の蒙古タンメンを心待ちにしながら夕食を少なめに抑えた。




「ぷはぁー」

 俺は本日四回目の食事である蒙古タンメンを無事完食し、血糖値爆上がりタイムで気絶しそうになっていた。

「風呂はいんねーとなぁ、、、」

 俺はベッドから立ち上がり風呂へと向かった。

 風呂はいい。今日の自らと向き合い、明日の自分への改善点を見つける

 俺にとって風呂とはそういう場だ

 それ故に、俺はさっき見たあ(・)れ(・)を思い出してしまう。あの、ぐちゃぐちゃになったなにかの遺骸の姿を、俺ははっきりと覚えていた

(嫌な気分だ)

 水面に映る自らの顔を見ながら、過去を思い返していた。

(あのときもあんな感じで壊れてったな、、、、壊(・)れ(・)て(・)っ(・)た(・)なぁ、、、、、)

 本格的に自己嫌悪に至りそうだったので、早めに風呂を出た。


(寝れんなぁ、、、)

 風呂でのあ(・)れ(・)が尾を引きずり、未だ俺は眠りにつくことができていなかった。

 俺は気分転換に散歩でもしようかと思い、ジャージに着替え、外へ出た。



 夜は深かった。だからこそ、俺はあの紅の女に魅せられてしまったのかもしれなかった。

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