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この星に生まれて  作者: Himazin@_ex
二章 本格戦争
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二十八話 火蓋を切る①

陽影は金で縁取られた黒の如意棒を手にしていた。

その姿は、仮面パーティーの華やかさとは完全に異質。

影の中に立つ彼は、まるで“夜の道化”のようだった。


「よっと。」


軽い声とともに、陽影は如意棒を軽く振る。


「影々棒虐」


床に落ちた影が波紋のように広がり、

そこから――

無数の黒い如意棒が生えた。


棒は幽体を正確に貫き、

音もなく消し飛ばしていく。


「影玩絡繰玖式」


陽影の足元の影が形を変え、

黒い人形が立ち上がる。

その動きは滑らかで、まるで生きているかのよう。


人形は幽体へ飛びかかり、

首を折り、胸を貫き、影へと引きずり込んだ。


「こっちは……」


陽影は別の如意棒を手に取る。

その棒は、先端から炎がほとばしる。


「影如暗意元棒・炎」


炎は影の色を帯び、

黒と赤が混ざった不気味な光を放つ。


陽影はそのまま、

展示室の奥――アルバルトへ向けて歩き出した。


「さて……君はどんな悲鳴を上げるのかな?」


その瞬間、

空気が弾けた。


「落雷牙突・天雷激怒」


陽影の身体に電流が走る。

雷光が影を裂き、床を焦がす。


陽影は目を細めた。


「へえ……雷か。

 いいねえ。最高だよ。」


雷の中から現れたのは、

金髪の青年、ダニエル。


彼は陽影をにらみつけ、

口元だけで笑った。


「影の神眞だか何だか知らねえが……

 俺の前で好き勝手暴れるなよ。」


陽影は楽しそうに笑う。


「君、いいね。

 “殺し甲斐”がある。」

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