二十二話 警告
ベッドの上で暁は目を覚ました。
「are you ok?」
ダニエルがきれいな発音で暁に問いかける。
「OK。」
暁は答えた。
「急に倒れたんだもんなあ。」
とカイ。
「ほんと、びっくりしたよ。」
と蒼。
「それよりも、やばいことが判明した。」
暁の言葉に四人は首をひねる。
「各国の要人が集まる、フランスの美術館、特級魔具「磁天叢雲礫剣」が展示されている美術館だから、恐らく「世界総合芸術大博物館」だ。そこに、王下が襲撃する。」
緊張が走る。
「即座に告発する?」
「いや、そしたら大パニックでしょう。」
玲が言う。
「まず、警視庁にこの情報を言う。そして、対策を立て、護衛をしに行く。それでいいだろ。」
「護衛?要人を奴らから守れるか?」
暁の発言に沈黙が起きる。
「とりあえず、俺は五大智核の緊急会議をする。遥は?」
「・・・あいつってどこだ?」
「さっきトイレに行ったよ。」
「・・・トイレで失神かよ。頭が洋式便器の中に入っていなければいいけどよ。」
「ねえ、アルバート。」
紫色の髪をした少女の問い掛けに従者は答える。
「何でしょうか。」
「ボク思ったんだけど、暇じゃない?」
「・・・退屈でしょうか。遊戯のお相手ならできますが。」
「そういう、面白くないのは嫌だ。ねえ、襲撃イベントにボクも参加しようかな。」
紫色の目を悪戯っぽく輝かせる。
「お控えください。」
「お控えくださいっていれてもね、好奇心は抑えられないんだよ。」
子どものようなことを言う蛇紫。そして、右手で蛇の使い魔である玄蛟を玩ぶ。
「とりあえず、受肉しようかな。」
「待ってください。」
従者の止めもむなしく、蛇紫はセシュと共に下界に降り立った。




