二十一話 神の集い③
「夜月!」
沈黙を破ったのは陽影だ。
「陽影。」
「神眞は後何柱だっけ?」
「四だな。」
「もう、三柱になったよ。幻い殿方。」
消えそうで、美しく儚げな声で純白の衣服に翼をもち、頭上に金の環がある人物が言った。
「私は祝福の神眞、祈璃以後もよろしくね。」
そう微笑んだ。
「もうど、くしろよ。」
黒と白が混ざる髪色、右目は通常だが、左目は色が完全に反転している。年は十四程だろう。少年が言った。
「何て言った?」
「「どうも。よろしく。」だよ。彼は反転の神眞「反裏」色々反対になるの。」
祈璃が言う。
「以前眞天と交わした契約では眞天神裂は百年後と聞いたのですが、これは違反ではないでしょうか。」
明治後期らしき服装を身に着けた端正な女性が言う。
「知らんがな。別によくね?」
チャラそうな青年が言った。
「申し遅れました。私は、誓約の神眞、「誓紡」です。」
「俺は時間の神眞の「時廻」」
それぞれが自己紹介をする。
「さて、これで全員だね。」
陽影が言う。
「眞天、話してください。」
誓紡が言う。乾いた革靴の音いや、音はしないが、眞天が近づく音は確かに存在していた。
「俺が眞天だ。よろしくとでも言っておこう。」
黒のスーツを着た端正な青年が言った。暁は生存本能を逆なでされ、脳が最大警告を鳴らしている。
暁は、五大智核となる前、当時の智核の最強、アルバルト・フェルドと戦った。だが、その時以上に暁は恐怖に足がすくんだ。肉体が痙攣し、逃げろと頭が信号を発している。
「さて、俺達王下十二武牙の目的だが簡潔に言うと「世界の破滅」だ。この糞溜めの世界を壊す。ゴミ共がのさぼって堂々と歩いている姿は目にするものではない。」
遥は思う。こいつは、やばい。と。狂っている。
「それでは、フランスの美術館でハロウィンに仮装パーティーと共に特級魔具「磁天叢雲礫剣」が公開される。それを盗む。」
眞天が淡々という。
「精々頑張れ。」
眞天は言った。




