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この星に生まれて  作者: omochi
一章 任務
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十五話 化け物

 「理解した?抗うことの無意味さ。それと、人の弱さ。」

陽影が倒れた暁に向かって歩く。

「それじゃあ・・・まるでお前が人間じゃねえみたいじゃねえか。」

「いや、僕は神眞(しんま)だから。気づいてないだけで君もそうだよ。君が本気だしたら僕は粉々さ。で、世界の均衡(バランス)が壊れるから君は呪い持ちってわけ。」

「初耳・・・だな。」

「そりゃあそうだ。」

「お前の能力はどうなってるんだ?」

「影を繋ぐ能力。君の黒扉の応用版。攻撃や物体、音に至るまで影を繋げば移動させれる。だから君の黒龍が君の影から出てきたんだ。君、カウンター苦手でしょ。」

「フラグ回収とはこれか。」

「正解。」

陽影は黒の手袋をはめた。


「暁先生大丈夫かな?」

「大丈夫だろ。」

「死にはしないと思うよ。」

そんな呑気な会話をしていると、戦場から悍ましい気配がした。

「今の・・・何だ?」

カイが聞く。

「わからない。だけど、やばいのは確かだ。」

「ああ。そうだな。あれを倒すには、世界レベルの武力がいる。」

ダニエルは固唾を飲み込む。

「とにかく、離れましょう。」

玲がそう言った。


「暁が帰ってこない?」

悠真が鸚鵡返しにきく。

「うん。先生が帰ってこないのは嫌な予感が・・・」

「分かった。見てくる。」

「・・・どうやって?」

「まあ、見てな。」

「概智念授」


【聞こえるか?】

【!悠真か!】

【うん。状況は?】

【至って最悪だ。見ろ。】

「視念伝達」

悠真の眼前に倒れこむ暁とその前にいる陽影が映る。

【化け物・・・】

【ああ。そうだ。助けてくれ。】

【それなら、君の能力を一旦預かるよ。】

【分かった。]

「権魔移変」

悠真の身に「闇より黒く」が宿る。

【弓削は病院に連れて行った。】

【確認しとくね。】

「黒扉・狭間の紐づけ」

悠真は暁の真上に出た。

「なっ!」

陽影の反応がコンマ数秒遅れる。そのすきに、悠真は暁を回収、黒扉を閉めた。

「あーあ。やっちゃった。」

陽影は至極残念そうに言ったのだった。




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