十六話 五帝智核
円卓のテーブルを囲うように、五つの椅子が設置されている。会議室の、椅子のうち、四つは埋まっている。
「今から、五帝智核様による緊急会議を行います。」
議長が淡々と言った。
「はい、それじゃあ、まず俺からの報告。ロバートが死んだ。」
暁の発言に二人の顔に動揺が走る。
「確認したの?」
そう言ったのは端正な顔立ちをして、ローブを着ている女性だった。
「ああ。「大地の女王」。俺と「万象の潮流」がロバートの死亡、殺害を確認した。」
「殺害?老衰などではなく?」
「殺害だ。俺を倒した奴と同一人物と見て間違いない。」
「所属と名前は?」
「王下十二武牙・陽影。」
空気が凍る。
「陽影・・・暁が襲われたのは陽影かい?」
悠真が確認する。
「ああ。」
「そいつは、王下十二武牙の第三牙だ。」
「あれ、癒医はどうなったの?」
「あいつは消えた。」
「銀は?」
「逃げた。」
「もう一人いた男は?」
「逃げた。」
「なるほど。特別教室のみんなは?」
「安全だ。」
「OK。」
悠真と暁が応答を繰り返す。
「「死ずかなる殺意」どう思うかしら?」
キルティアが灰色のローブを着た人物に話しかける。
「そうですね・・・まずは紅牙団の解体を急ぐ・・・べきかと。王下十二武牙は紅牙団の最高幹部です。手ごわい者もいるでしょう・・・先程の陽影の様に。」
サイレントが男性とも、女性とも聞き取れる中性的な声で答えた。
「現在確認されている、武牙って何人?」
万象の潮流、悠真が聞く。
「まず、三牙・陽影。四牙・癒医。六牙・死神。十二牙・水銀。九牙・轟破だな。」
暁が答える。
「残り、七人いるようです・・・ね。」
とサイレント。
「ああ。その分油断できない。」
と暁。
「とりあえず、五帝智核も一人余っているので席を埋めないとだわね。」
とキルティア。
「それじゃあ、推薦するか。」
暁がそう言った。




