自問自答…的なみたいな?
その答えはいやに簡単だった。
分かりきっていた。理解しきっていた。
オレに生きる意味などない。
それがオレなりの答えだ。
なるほど簡単だ。
結論が出て、むしろスッキリした。
そうか、でも。
だからなんだ?
生きる意味がない。
だからなんだ?
なら、オレは生きちゃいけないのか?
それならそれでいい。
ただ、だからどうした?
オレが死ねばいいのか?
違うだろ。
別にこんな世界で、生きたいとは思わない。
だからと言って、理由もなく死ぬなんてあり得ない。
一つ。思い残す事として、一つだけ。
オレだって。
誰かに必要とされたかった。
誰かの生きる意味になりたかった。
最早、それは叶うことはなく。
ただただ、哀しいだけだった。
生きる意味もオレにはなく。
生きたいとも思えない。
死ぬ意味さえオレにはなく。
死にたいなんて思えない。
「オレはどうすればいい?」
その声はオレにしか届かない。この世界に1人だけ。声なんて届くはずもなかった。届いてくれるなんて思っちゃいない。じゃあ、じゃあさ。声に出す以外にオレは何をすればいいんだ?
『相棒の好きなことやればいいよ。【俺】は、それでいいと思う。この世界で相棒は2、3ヶ月生きたんだぜ?もう十分だろ。自分のやりたいことやったって、バチはあたんないよ』
ここに1人。オレの声が届いたやつがいた。オレの声に答えたやつがいた。
ずっと、ずっとずっと、ずっとずっとずっと。
オレは誰かに支えられていた。
両親に、翔太。そして、この世界では【俺】がいた。
1人きりじゃなかった。
それを思い出すだけで、胸が熱くなる自分がいた。
勇気をくれた。元気をくれた。怒りもくれた。笑顔だってくれた。愛もくれた。…想いも貰った。
誰かが、誰かに。
両親が、オレに。
翔太が、オレに。
【俺】が、オレに。
オレは家族から、全てを貰った。
恩返しなんて出来ていない、親不孝なオレだったけど。
それでもお袋も親父も幸せだったかな?
翔太だって、事故に遭った。
それでも幸せだったのか?
別に誰も聞いていないから、声に出して言える。
今なら言える。
「オレは、オレはさ。幸せだったよ。最高に最幸に幸せだったよ。お袋の息子でよかった。親父と同じ仕事目指してよかった。翔太のお兄ちゃんでよかった。…あんたらの家族で幸せでした!」
わがまま言ってごめん。意地はって口聞かなくてごめん。
馬鹿な息子でごめん。親不孝者でごめん。
馬鹿息子ついでにさ、わがまま息子ついでに、もう一つ馬鹿なわがままさせて貰います。
「…翔太との約束も守れそうにないなぁ…。ごめん」
世界一周して、笑って帰ってきてやるって。多分守れない。けど、笑うことは忘れてないから。
『……ありがと』
「何がありがとうなんだ?」
『あ〜、いや、翔太達ならそう言うだろうなって思ってさ〜』
そうだと良いけど。
では、もう十分この世界で頑張ったオレのわがまま。
あとほんの少しだけ付き合ってもらおう。
日記もそろそろ終わりかな?
あ、ページも残り少ないし、ちょうど良いな。
最後の力を振り絞って行く場所。
それはマチュピチュ。
ごめん、最後に嘘ついた。マジ調子乗った。マジ反省。
終わり良ければすべて良し、って言うじゃん。
それと同じ。
最後の目的地は…
オレの自宅。
つまり、オレんち。
動かない身体を無理矢理起こして。
さぁ、準備だ。
…アロハ服は気に入ったから、このままで。
もう後ほんの少しで、完結します!
あと少し、馬鹿息子にお付き合い頂けると幸いです!




