日記
だが、独りが嫌だという事に気付いても出来る事なんてオレには一つもない。
この街でオレは一体何が出来るのだろう?答えはそうだな、何も出来ない。もう少し正確に言うならば、生きる事しか出来ない。
…本当、独りだとなんにも出来ないんだな、オレは。
独りになってから気付いても遅いか。失って初めて気付く事もあるんだな…。
いや、違うのか。失って初めて気付くなんて、そんな都合のいい事はないとオレは思う。それは、「失ったから」大切だと思いたいのだ。失って気付く大切さ、なんてものはまやかしで、幻想なんだ。
そんなのは嘘っぱちだ。人は失くしたものを「大切」だったのだと、自分に言い聞かせたいのだ。
本当に大切なものだとするなら、まず失くさないようにするものだ。つまり失くしたものは、その程度のものだったと言える。
オレはそう思う。
そして、オレは「いつもの風景」とやらを失くした。
それはだから、そういう事だ。
オレにとってそれはその程度のものだったらしい。
オレはなんとなく笑えた。
オレは、「いつもの風景」がどうやら大切ではないみたいだ。
でもオレは、「独り」が嫌だと、そう思っている。
つまり「いつもと違う風景」も嫌だと。
これって笑えないか?
だってそうだろ?オレはどれだけ我儘なんだよ。
自然と涙が零れる。笑う。
オレはオレを。嗤う。
*************
さて、そろそろ真剣に考えよう。
オレはどうしたい?
ーーオレは独りになりたくない。
ーーそして、いつもの風景も嫌だ。
でも、それじゃあ、解決出来ない。
どっちがいい?
ーーどちらでもない。
では、何がしたい?どうなりたい?
ーーただ、笑いたい。
ならば、どうする?
ーー人を…探す?
この街には人がいないのに?どうやって?
ーー隣町にならいるかもしれない。
ーー県外に出たらいるかもしれない。
ーー国外にならいるかもしれない。
…翔太、オレってどうしようもないくらい馬鹿だな。
こういう時って普通、元に戻るように考えるのが正解なのにな。ゴメンなぁ。馬鹿なお兄ちゃんでさ。でもな、お兄ちゃん、ちょっと頑張るからさ。頑張って無理だったら、その時に翔太に会いにいくからさ。
あと、スマ◯ラも、バイオハザ◯ドも両方買ってやるからさ。
こんな間違いって分かってて、それでもそっちに向かうお兄ちゃんの事を許してくれよ。
そして、頭では分かっているけど敢えて言うよ。
オレは「いつもの風景」は嫌だけど、嫌いではない。
今では大切だったとちゃんと言える。
…そう思いたいだけでも。オレはそう思うんだ。
だってオレはさ、
我儘なんだから。
間違いにも向かう。けど正解だって捨てたくない。両方手に入れたい。
出来ない事はないと思うんだ。
手はちゃんと2本あるのだから。
2つともに手を伸ばそう。
これがオレの間違い。
これがオレの答え。
オレの人生だよ。
始まりは…世界を周ろう。
あとは、あれだな。日記を書こう。
もし、もしもオレが死んで他の人に見つかった時、オレの人生は楽しかったんだと伝える為に。まぁ、言い張るために、かな?
だったら泣き言は禁止だな。弱音も禁止。
ゆっくり書こう。日記なのだから。
おっと前書きが必要だな。字が汚くてごめんなさい。拙い文章でごめんなさい。でもこれが、オレの精一杯です。
これを読んでくれた人が楽しんで笑ってもらえたらそれだけでオレの人生が報われます。
だから、いっぱい笑って下さい。
ただの馬鹿話だから、あまり期待は禁止です。
ただの日記だから、あまりダメ出しも禁止です。
じゃ、オレの人生を紡ごうかな。オレの文字で。
世界を周るのはもう少し後。
日本。っていうかオレの家での日常も記したいから。
なので、これから少しだけオレのはしゃぎっぷりをご覧あれ。
…日記ってこんな感じでいいのかな?
どうもですです。くらげです。
あと少し…!過去編はあと少しですじゃ!
お付き合いください。




