道中
おはよう。もう9時過ぎてるのか。
少し寝過ぎたか?
あと、念の為に言っておくが、車の中で寝袋をして寝ました。暖房は寝る前に消しました。じゃないとバッテリーが上がる事があるらしいので。
だから、めっちゃ寒かったです。
今日はまず、ガソリンスタンドに行こう。ガソリンを満タンにしておきたい。
朝飯はやっぱり菓子パンです。やっぱり、美味くも不味くも無かったです。でも最近は気に入っていたりします。なんか敬語口調になりました。
1番オススメなのが、これ!卵蒸しパン!食べてみ、クセになる味。
まだもう1人の【俺】は、眠っている。
なんとなく、感覚的?に分かる。なるほど、これが頭の共有か…。
こうゆう時って起こした方がいいのかな?いや、起こす必要もないか。起きたら煩いだけだし。
車をガソリンスタンドまで走らせる。
何というか、オレ以外に車が走っていないのが、オレの目には神秘的に映る。
誰にも会えなくて、寂しいのだがこの時だけは独りに感動した。
でもそれでも、独りなのは変わらなくて。
時々今でも思ったりする。このまま眠って起きたら元の世界に戻ってるんじゃ無いかって。
そんなのは幻想で、妄想で。
夢から覚めてこの独りぼっちの世界に戻ってオレは思う。前の、皆がいた世界が幻想で、妄想なんじゃないかと。親が、翔太が、それはオレが作り出した幻なんじゃないかと。この世界が本物で、前の世界が偽物で、オレは夢を見てたんじゃないだろうか。
この独りぼっちから逃げる為に。
それで最近その夢から覚めたのではないだろうか。
一体オレは何をしたんだ?何かの罰でこの世界に送られたのだろうか?
今になって、元の世界が羨ましくなる。元の世界に戻れるのだろうか。今更その事について考えるのは筋違いなのか?
もっと前に、この世界に来た時に考えるべきではなかったのだろうか?
この世界に来て、オレは今まで何をしてた?
1週間ほど遊び呆けて、本当に独りだと知って絶望し、何もかもが嫌になって投げ出し、最近になってようやく動く事を決めた。
こんな、どうしようもないオレに生きる価値など有るのだろうか?
『相棒〜、ちょっと静かにしてくれ。眠れね〜。』
【俺】が起きた。
『いいじゃん、生きる価値なんて無くたってさ、価値が無いから、生きちゃダメって訳じゃないんだしさ。』
…でも、ダメな訳じゃないけど、生きる意味がない訳だしオレが死んでたって、生きてたって、一緒なんじゃないのかって考えるんだよ。
『相棒〜、そんな事言っちまったら人間なんて皆生きてる意味なんか無ぇよ。地球から人類が滅んでも地球は自転をやめないし、むしろ地球温暖化が止まって地球は喜ぶだろ。』
一呼吸、いやニ呼吸くらい置いて【俺】はまた口を開く。
『それにさ、【俺】は相棒に生きてて欲しいし、多分親父もお袋も翔太も相棒に生きてて欲しいんだよ。それが【俺】らの、相棒の生きる価値になるんじゃね〜の?』
まだお互いを認識して1日だというのに…そんな奴に諭された。
「…お前ってさ、もっとチャラいだけの奴だと思ってたわ。」
『それは酷くね〜か?まぁ、間違っても無いから違うとは、言えね〜。』
…ありがとうとだけは一応言っておく。確かにな、人間なんて地球から見ればいない方がいいだけの存在だなぁ。なんか救われた気がする。
『そうかい、それなら【俺】もゆっくり寝られる。さっきから頭の中で相棒が煩かったんだわ〜。』
……まさか、その為だけにオレを慰めたのか?!
やっぱ、ありがとうは取り消しだな。
シリアスを展開してたらガソリンスタンドに着いた。さぁ、ガソリンを満タンにしてやろう。
敢えて言っておく。オレはまだ18歳になっていない。つまり車の免許も取っていない。
その………なんだ……つまりだな……
オレはガソリンの入れ方なんて知らない。
どうもですです。くらげです。
シリアス回です。これからもシリアス増える気がします。




