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 何故機械は水に濡れると即修了なのだろうか。

 いくら凄い機械でも水に濡れてしまえば、ガラクタに成り下がる。

 水に弱い機械。

「機械も機械で残酷だな」

 あの事件から翌日。

 天気は快晴で。その名の通り空には雲ひとつない。

 僕は黒のシンプルなTシャツに、ジーパン素材の短パンを身につけ信号待ちをしている。

 ここの信号は赤信号が異様に長い。多分たくさん車が往復する大きい車線だからそれは仕方ないのかもしれないが‥。

「長すぎる‥」

 そう呟いた僕の右手には無惨な姿に成り代わった携帯が握りしめられていた。

 馬鹿兄貴のせいで犠牲となった携帯を、大事そうに握りしめる。

 そう僕は携帯会社を目指しているのだ。

 やっと青信号に変わった横断歩道を渡る。

 渡りきり辺りを見回す。

「‥ここらへんにあるって聞いたんだがなぁ」

 立ち止まって探していても始まらないので一応歩く。

「‥はぁ」

 昨日からついてる何度目か分からない溜め息。

 一応兄貴は風呂入り終わったあとわざわざ僕のところまで来て謝りに来ていた。そりゃそうだ、人の携帯を勝手に借りてその上壊したのだ。

 僕はそれを軽くあしらって、さっさと自分の部屋に戻れと言うと兄貴は素直に戻ってくれた。

 それで事は済んだのだが‥。

 今日携帯会社に向かう準備していると、ノックもなしに部屋に入り込んできた兄貴を一発殴り、俺も行くとか言いやがるのを全力で拒否した。

 それだけで何かもう疲れた。

 兄貴が昨日素直に戻ったのは自分も一緒に行くつもりだったのかと一人納得していた。

「‥んぁ、あ‥あった」

 適当に歩いていたら、偶然にも見つけた携帯会社。

 右隣にはデカイビルが建っていた。左隣にはこれまたデカイマンションが聳え立っていた。そんなデカイ建物二つに囲まれたちっぽけな携帯会社は少し可愛いと思えた。

 携帯会社の上はアパートなのか、ベランダが顔を出していた。

「あ、まだ何にするか決めてないな」

 僕はそこらへんにあったベンチに腰掛け足を組んで考え始める。

「‥‥今の時代はやはりスマホか」

 今の時代は何もかもがスマホだ。

 僕は周りを見渡すと、行く人行く人が手にはスマホの存在があった。これほどまでに皆がみんな手にしている。

「‥‥‥‥」

 流行にのるか、のらないか。

 一応これは重大だ。何せその携帯を何年も使わなくてはならない。使いこなせなければ終わりだ。

 この選択を間違えれば僕は苦労の道を歩くこととなる。

「さぁて、どうするか‥」

 ふと、友達のことを言っていたのを思い出す。


『あのさぁ、あんたいつスマホに変えるのさ? スマホはいいよぉ? 何せmoviesTube見れんだから。いつでもどこでも見れるよ』


「うん、乗るか」

 僕は立ち上がり、携帯会社に剥けて足を進める。

 自動ドアが僕のことを関知して開けてくれる。ヒンヤリとした空気が僕を襲う。


「いらっしゃいませ~」


 店員の声がいつもより頭に響いた気がした。

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