57話 二度目の奇襲
エイリアンの奇襲を一度は退けたアメリカ軍であったが、敵勢力と思われる謎の人物がホワイトホールを形成したことにより、エイリアン軍の大艦隊は再び、アメリカ軍基地上空に姿を現した。
「目標確認‼全大砲砲撃準備‼」
ディア・カルマはそう指示すると、遠距離部隊はアメリカ軍に設置された全ての大砲を大艦隊へと向けた。
「撃てェェ‼‼」
砲弾は大艦隊に直撃したのだが、大艦隊には傷一つ付けられなかった。とても硬い装甲で覆われているのだ。
「近接部隊は戦闘機の出撃を急げ!大艦隊の大砲は特殊部隊が全て破壊した!こちらが有利だ!小型原子爆弾で撃破しろ!」
アルク・マークはそう指示すると同時に、大艦隊の小艦隊出撃ゲートが開いた。
「何か来るぞ!」
「あ、あれは……」
すると、大艦隊から無数のエイリアンたちが飛び降りてきた。
その数は数え切れない数であった。まるで雨のように降りてくるのだ。
「特殊部隊は地上に落ちてくるエイリアンを絶滅させろ‼一匹も残すな‼」
ヴァン兵長はそう指示すると、テルマがヴァン兵長の横を通り過ぎて行った。その瞬間、ヴァン兵長はテルマの後ろ姿を見てふと思った。
(テルマ……あのガキ……。そういえば……一体今までどこに……?)
するとヴァン兵長の後ろにいたカイが、ヴァン兵長に話しかけた。
「くっそ、いくらガンマエイリアンの身体を持ってはいても、さすがにこんな数相手じゃ……」
「やるしかねぇだろ。いいか朱谷。今から言うことは他の奴らには言うな」
「敵は……0班の誰かが敵ってことだろ」
「お前も気づいたか」
「おそらく、一番最初のエイリアンの奇襲も、二度目と同じように誰かがホワイトホールを形成した。アメリカ軍の確率が高く、その人物はエイリアンの武器を使うことができる……」
「ひょっとしたら今回だけでは無いのかもしれない。日本に奇襲した時も突然大艦隊は姿を現した。ハワイもそうだ。そう考えると。敵は宇宙人ではないのかもしれん……」
「とにかく、今はあのエイリアンを倒す。兵長はエイリアンを倒すことよりも」
「あぁ、探すさ」
そう言うと、カイとヴァン兵長はそれぞれエイリアンの大群に向けて飛んで行った。
その頃、サナは建物と建物の間を飛んでいると、サナのそばに一人の軍人が飛んで来た。
サナはその軍人に言う。
「こっちのほうが大艦隊の真下への近道です!そこで待ち伏せをしま……‼」
サナはそのとき、何かを感じ取り、後ろを振り向いた。すると後ろから、フードをかぶった何者かがビームソードを構えサナへと攻撃を仕掛けようとしていた。
「この人は……味方じゃない‼」
サナはとっさにその攻撃を避け、刃がコーティングされたヌンチャクのような武器を構え激しく問いた。
「だ、誰だ‼‼」
しかし、その人物は答えようとはせず、再びジェット機で滑空しながらサナへと攻撃を仕掛けてきた。その人物はフードをかぶっているため正体もわからなかった。
一体、サナの目の前にいるのは誰なのだろうか……。
時同じく、ついにエイリアンたちがアメリカの地へと着陸していた。




