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希望を抱きし者  作者: 夜海 来火
第4章 朱谷カイ奪還作戦
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46話 攻略法

「僕を倒す攻略法だと?」

「あぁ、もうお前は終わりだ」


カルラ兵長はそう答えると、春香たちに問いかけた。


「お前らには見えたか?奴の右腕から現れる輪っかを」

「ええ、ですがあの輪っかと瞬間移動の何が関係あるのですか?」

「俺がさっき奴に直接攻撃を仕掛けたとき、俺はあの輪っかをくぐり抜けた直後、ティアルの目の前に瞬間移動していた。砲弾もきっと同じように輪っかをくぐり抜け、部下たちの下へ飛ばされたと推測できる」

「で?攻略法っていうのは⁉」

「まず、俺が奴に直接攻撃を仕掛ける。そのときにーーーが出現したら、叫んだりして俺に合図しろ」

「了解!」


ヴァン兵長は春香たちにそう言うと、また先ほどと同じように、チサルに向けて走り出し、ロケットランチャーの砲弾を床に放ち、爆風を利用して、チサルがいる高さまで飛んで行った。


すると、

「出現しました‼」

という春香の声が聞こえると、ヴァン兵長はチサルの右腕付近を見た。


(やはりか、奴が物体を瞬間移動させるには、入り口となる輪っかと出口となる輪っかがある。おそらく、天野たちの付近に現れた輪っかは出口となる輪っか。入り口となる輪っかは……)


すると、チサルの右腕からエネルギーで生成された輪っかがヴァン兵長の目の前に現れた。


(入り口となる輪っかは、俺の目の前‼)


するとヴァン兵長はロケットランチャーの銃口を後ろに向け、そのまま輪っかをくぐり抜けた。

すると、ヴァン兵長は春香たちの近くに瞬間移動していた。


(やはり、奴の目の前に現れた輪っかを通り抜ければ、天野たちの近くに瞬間移動される。なら、その逆も可能なはず‼)


そう言うと、ヴァン兵長は後ろへとロケットランチャーから砲弾を放った。

その砲弾は小さくなっていく輪っかをくぐり、チサルの目の前に砲弾が瞬間移動された。


「しまっ!!」


チサルはそう言った瞬間、砲弾に直撃し爆発がチサルを飲み込んだ。


「やったか⁉」

「このまま攻撃を続ければ倒せますよ!」

「いや、まて」


ティアルと春香にそう指示したマリアは、とある殺気を感じ取っていた。


「ティアルッ‼後ろだッ‼」

「な⁉」


カルラ兵長の怒鳴り声とともに、誰かの右腕が血を飛ばしながら、斬り落とされた。


「ぐあああああ‼‼」


ティアルは右肩を抑え、落とされた右腕を拾い、そのまま倒れ込んだ。


「気をつけろ‼奴は瞬間移動を連発してくるぞ‼輪っかが出現したら、輪っかに銃弾を撃ち込むんだ‼」


だが、輪っかが現れることはなかった。しかし、マリアが真上を見た途端、マリアは防御の姿勢になった。


「マリアさん⁉」

「上だ‼」


春香も上を見上げると、天井に輪っかが出現しており、その輪っかから右腕を刃へと変換したチサルが真上から襲いかかってきた。


春香も防御の姿勢を取ったが、突然またチサルは瞬間移動し、春香たちの真上から、春香たちの背後に瞬間移動してきていた。


「クククク……」


その笑い声が聞こえた途端、マリアの背中は斬りつけられていた。

マリアはそのまま倒れ込んでしまった。


「天野!このままじゃ危険だ!ここを離れるぞ!」

「ティアルとマリアを置いて行く気ですか⁉」

「急げ!じゃねぇと……」


カルラは話しながら血を吐き出していた。カルラ兵長はそのときに気づいた。

自らの身体が刃に貫かれていたのだ。


「ガハッ‼」

「カルラ兵長‼」


カルラ兵長も倒れ込み、残るは春香のみとなった。だが、春香はもうどうすればいいのかわからず、その場に座り込んでしまった。


そんな春香の背後にチサルが瞬間移動してきたとき、何者かが放ったレーザーがチサルを吹き飛ばした。


春香はチサルが吹き飛んだことを確認すると、レーザーが飛んできた方向に目を向けた。


そこにいたのは、目を疑うような人物だった。ボロボロな制服姿の朱谷カイだったのだ。






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