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希望を抱きし者  作者: 夜海 来火
第4章 朱谷カイ奪還作戦
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41話 援護班

「マタ貴様カ。コノ前トハ違イ、モウ見逃サンゾ」

「この前と同じだと思うなよ。猿野郎が」


ヴァン兵長は二本の剣を引き抜き、アーテム大佐とサナの前に立ち上がった。


「全班員攻撃準備!銃を用いて俺の援護をしろ!」


ヴァンはそう命令すると、後ろにいる班員たちは銃を構え、ヴァン兵長はルヴァムに向けて走り出した。


ルヴァムは空中に飛び、空中からヴァン兵長に向け斬撃を放つと、ヴァン兵長は斬撃を剣で弾き、ルヴァムの目の前から攻撃を仕掛けた。ルヴァムはその攻撃を剣で防御し、ヴァンに蹴りを放とうとしたが、ヴァンはそのルヴァムの足をつかみ、ルヴァムをさらに空中へ投げ飛ばした。


「今だ‼撃て‼」


ヴァン兵長の指示が聞こえた班員たちは一斉に手に持っている銃から銃弾をルヴァムに向け連射した。


ルヴァムを何発もの銃弾が襲い、ルヴァムの身動きが取れない背後からヴァン兵長が攻撃を仕掛けて来ていた。


「発砲止め‼」


アーテム大佐がそう班員たちに指示すると、銃撃は止まり、ルヴァムは身動きが取れるようになった。だが、ヴァン兵長が背後から迫って来ていることには気がつかなかった。


「ム⁉後ロカラ⁉」


ルヴァムが気づいたときにはもう、斬りつける直前だった。ルヴァムは何とか素早く防御の姿勢を取ったが、斬りつけられ、ギアソードは粉砕してしまった。


斬り落とされたルヴァムは片膝立ちで起き上がると、そこにはエネルギーをまとった大剣を背負っていたヴァン兵長が降り立っていた。


「今度はてめぇの番だ。トドメならすぐに刺してやる」

「二本ノビームソードガ大剣ニ変化シテイル⁉ソノ武器モ貴様ラ地球人が新タニ造リ出シタ武器カ」

「そうだ。俺が持っていた二本のビームソードは重ねることにより、破壊力を持った大剣へと変化する。お前の持っていた剣を粉砕するほどな」


そこの戦況は圧倒的にヴァン兵長の有利となっていた。


一方、ペルラスと交戦していた春香たちは、なかなか攻撃ができず、触手の攻撃を避ける防戦一方だった。


「この触手!何とかならないの⁉」


春香はそうヤリで触手を攻撃しながら言うと、ティアルは答える。


「いいかお前ら!よく聞け!まず、俺とマリアで奴の注意を引く!春香はその間、ジェット機を使い奴の真上を飛べ!そして、俺とマリアに気を取られ、真上が無防備になった奴の脳天にそのヤリを突き刺す!」

「了解!」


春香はそう答えると、マリアとティアルは自ら触手に向け走り出した。


「うおおおおおおおっ‼」


マリアとティアルがペルラスの注意を引いていたとき、春香は作戦通りペルラスの真上を飛んでいた。


(ここから急降下で刺す‼)


春香はそう考えると、真下にいるペルラスに向け急降下していった。

だが、春香の動きは突然止まった。気がつくと春香の片足を触手がガッチリつかんでいたのだ。


「コロス」


ペルラスはにやけながらそう言うと、大きく口を開け、春香をそのまま飲み込もうとした。


「くっ!くそ!解けない!」


マリアとティアルはペルラスに接近することができず、春香は触手を解くことができずに終わりかと思ったそのときだった。


ペルラスを爆発が包み込んだのだ。春香は爆風でペルラスの触手から逃れると、マリアとティアルのそばに着地した。


「大丈夫か天野⁉」

「ええ、それより今の爆発は?」


すると、春香たちにある声が聞こえて来た。


「西援護班、片割れの突入班と合流。エイリアンと思われる少年と交戦する」


すると、その部屋の入口付近にカルラ兵長率いる援護班が到着して来ていた。

カルラ兵長はロケットランチャーを構え、春香たちに言い放った。


「突入班、お前らは下がってろ。ここからは俺がやる」




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