38話 斬撃と涙
ペルラスの正体は地球人。それもマリアの弟であった。ペルラスに必死に話しかけるマリアであったが、その声は届かず触手が襲いかかる。ティアルはマリアに戦うことを説得し、マリアは戦いを決意した。
マリアは大剣を構え、ティアルに問いかける。
「3対1だ‼こっちのほうが有利!奴を叩くのにはどうしたらいい?」
「まず奴の触手は攻撃と防御を切り替える厄介なものだ。俺と春香で触手を斬る!マリア、お前はその大剣で奴の本体をぶった斬るんだ!」
「わかった!」
そう言うと春香はヤリを構え、ティアルはレーザー銃の銃口から安定したエネルギーを出し、ビームソードのようにした。
何本もの触手が春香たちに対抗して来たが、春香たちは難なくその触手を斬り裂いた。
「ッ!天野!後ろだ‼」
「しまっ……」
しかし、春香の左足を一本の触手が巻きつくと、そのまま春香は持ち上げられてしまった。
すると、ティアルがジェット機で春香のほうへ飛び、春香を持ち上げている触手を切断した。春香もジェット機を使い、態勢を立て直しまた触手を斬り裂いていった。
「だいたいの触手は片付けた‼いけぇ‼マリア‼」
「マリアさん‼」
春香とティアルはマリアに攻撃指示を出すと、床に大剣を引きずりながらマリアがペルラスへと迫って来ていた。
「うおおおおおおおお‼‼‼」
雄叫びと共に涙を流しながら、マリアは大剣でペルラスの本体を二つに切断した。
「チサル様」
「なんだ?」
大艦隊の指令室では、司令官であるチサルへと情報が回り、その情報のもとチサルが全軍に指示するようになっているようだ。
さっそく、一般エイリアンがチサルへと情報を回して来た。
「アルファエイリアンであるキャノル様は、壮絶な戦士を遂げました」
「他には?」
「BOX4から放出させたガンマエイリアンのペルラスのことですが、ただいま侵入者の地球人どもと交戦中です」
「ふっ、今回はこちらの味方で良かったな」
「しかし、どうやら侵入者たちはそれぞれ分担したらしく、BOX7の部屋に地球人が侵入していたとのことです。アルファエイリアンであるDr.マグナス様とその助手であるアロルはその地球人に殺されてしまいましたが、ルヴァム様がその地球人を倒したとのことです」
「地球人は分担し、一人はBOX7か。なら、奴らは“彼”の居場所を知っているのか」
「そのようでございます」
その情報を聞いたチサルは、全ての一般エイリアンの無線に連絡した。
「BOX7を開けろ。あのガンマエイリアン、“ジョーカー”を出すんだ」
チサルが言うジョーカーとは……?




