天子の戯言
35秒の中国人美女が13人順番に出てくる動画を見て思いついたものですが、『恋愛小説家』ではなく、こちらを連載投稿しようかどうか考え中です。
天女が舞い踊るとはこのことか。
ここ後宮では、連日連夜、王の為に美しい踊り子たちが踊っていた。
但し、それが王には、不満でならなかった。
この二十二歳の若き王が、後宮に来たのは、まだ一ヵ月前のことだ。
それまでは、王ではなく、只の庶民だった。
そこに突然、高官たちが現れて、この後宮に連れてこられて、玉座の席が用意されていた。
おかしな話だが、それがいわゆる王の影武者ならば、少しは納得がいくがそうではない。
この男は、二代前の王の血を継いでいるという。
では、この男が後宮に連れてこられた理由はといえば、一代前の王が突然亡くなったからである。
但し、他に王の血筋の者がいなかったかといえば、そうではない。
血筋の者はいる。しかしそれはまだ、二歳の赤子である。
それなので、まだこれから無事に育つという保証もない。
言わば男は、取りあえずの保険としての役目の王である。
劉青様、如何ですか、この踊り子たちの舞は。皆、天子様の為に、素晴らしい舞を見せております」
そう、羅人という、初老の高官は、何か含みがあるように言った。
この後宮では、宦官が、二代前の王のときに廃止されたので、男も普通にいる。
この羅人という男もそうだった。
この後宮に来て一ヵ月。毎夜のように、血筋の良い女が与えられた。
最初は欲に負けて、何人かを抱いてはみたが、そのうち、それも気が削がれた。
それ以降、女は抱いていない。
この後宮には、もう一つ。明らかに勢力がある。
それが前王の血を引く、二歳の赤子の春柳の母である、麗寧王妃である。
この後宮の中では、そういった権力争いが、少なからず存在していた。
この作品も、恋愛要素のある作品になりますが、コメディー感はそこまで出ないとは思います。




