表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断片集 【ハイブリッドパフォーマンス】  作者: 志村けんじ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/23

メガソーラー計画を阻止します! ①


 小栗慶太の住む田舎町にメガソーラー計画が持ち上がったのは、寝耳に水の話だった。


 特に産業や観光もないこの町に、いきなりメガソーラー計画が出てきたのは、高校生の慶太にしても絶対に不自然と感じた。


 この夏前に、選挙で市長が新しく変わったが、2月の早生まれの慶太にまだ選挙権はなく関係のない話だった。


 ただそれでも、メガソーラー計画の話などまったく聞かなかったし、まさに降ってわいたような話だ。


 大好きな自然が他所よそみたいに壊される。と真っ先に思った。


 もう随分と前からネット界隈では有名だが、太陽光パネルは決してエコで自然に優しい発電じゃない。


 そのことは、テレビでは全然やらないから、インターネットをやらない、おじいちゃんおばあちゃんは、みんな騙されていると思っていた。


 だから同じ高校や同じ中学だったみんなに声を掛けて、反対運動をすることにした。


 これも高校最後の思い出だとばかりに、みんながやる気を出す。


 総勢は、今現在16名だ。


 じゃあどうやって反対運動をすればいいのかというのが、第一の課題だ。


 なので、8畳ほどのコワーキングスペースを借りて、そこでみんなで話し合った。


「で、その反対運動って、どうやりゃいいんだ?」


 柔道部の荒市ハジメが口火を切った。


「じゃ、街宣車?」


 ハジメの2つ隣りに座っていた一人が答える。


「街宣車って、その車どうすんの? うちら全員、車の免許ないよー。それに街宣車って、ヤバくなーい?」


 このメガソーラー計画阻止の話をしたときに、ノリノリで参加してきた安藤リカがもっともなことを言う。


「じゃさ、まずは設置される太陽光パネルの何が危ないのか、改めて調べてみようよ」


 冷静な口調で、書記を務めていた大磯アキラが提案する。


「そんなもん決まってんだろ! 利権だ! 既得権益が一番危ない! それになんだあの新市長は!? 票入れてやった恩を仇で返しやがって! 聞いてねーぞ、あんな話!」


 見た目、昔のヤンキー (不良) の岡部シンは、このことがよっぽど我慢出来ないらしい。


「それで、言い出しっぺのリーダーの慶太はどうなんだよ?」


 いつもクールな村田ススムが、このメガソーラー計画阻止プロジェクトのリーダーになった慶太に不満げにいう。どうやら、自分がリーダーになりたかったらしい。


「うーん。どうしたらいいかな?」


 言い出しっぺは確かに慶太で、話し合いの結果リーダーにも選ばれたが、何処からどうすればいいのかは、まだわからずにいた。


「じゃさ、シンがいう利権と既得権益から調べてみようよ。それでまず、シンの思ってるのはどんななの?」


「大体、太陽光パネルってのは、もうほとんど日本製じゃないんだろ!? 全部C国製っていうじゃねーか!? どうせどっかの国会議員が、自分とこの身内企業に金が入るようにやってんのに決まってる!」


 SNSで飛び交う、「陰謀論」と「利権・既得権益」の論争を見て感化されて、結果シンは「メガソーラー計画阻止」参加を選んだようだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ