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チームsumomo

何となく想像していたsumomoの造形とあまりにも違っていたことから男は驚愕の喘ぎを漏らして猫背の姿を見返す。


想像していたのは自分のようにだらしなく至る所の毛が伸びた男性だった。


しかし目の前にいるのは坊主に産毛が生えた程度のヘアスタイルをした女性。


「イメージというか、思っていたのと違かったので」


「そうですか…いや、そうです。私は何かとそう言われます」


猫背が変にシュンとしたので男は「そうですか…」と適当に返答した。


「sumomoは現在は私ともう一人の二人三脚でゲーム制作を行っています。彼は私を舐めてますから後々来るでしょう。」


男はきっとその仲間が自分のファンなのだと少し気分が昂って聞いてみた。


「その人って僕のファンとかなんですよね」


「そうですね。綿菓子さんがここに来られるということはかなり喜んでましたね」


男はこれから出会うファンがどんな人間なのか浮ついた気分で猫背の案内を聞いていく。


「デスクは昨日綿菓子さんが入るということで急遽備品の方から持ち寄らせていただいたものがあります。こちらで今日は作業をしてほしいです。それからエアコンはないのでうちわでも仰いでください。」


そうして一通りの紹介を終えると猫背は改まって男の様に向き直していった。


「佐々木と言いますこれからもよろしくお願いします、あなたは」


「あ、直中です。」


直中は佐々木のお辞儀に合わせて礼をした。


通過儀礼的なものがおわると広告をどうするかの話し合いをしようと直中は聞いてみる。


「そういえば広告の件なんですけど、どんなものがいいとかって要望だったりは」


佐々木はデスクに腰かけたも思い直して席を立ち直中の近くに寄ってきた。


「どんなのが出来てるのか見たいです」


直中はエコバックから機材を取り出してペイントアプリを開き佐々木に見せる。


無難、シルエット、キャラとそのモチーフと関連した無機物、ネタ画像。以上の四つの広告を佐々木に見せていく。


「待って下さい」


何か気に障るところがあったのかと恐る恐る「なんでしょうか」と聞いてみる。


「見せるの早いです、もっと見たいです」


そうして「私が見ます」と言って直中から機材を取り上げた。


広告を一つ一つ真剣なまなざしで鑑賞していく。


隣でダンスをしている震動と音源だけがこの空間を包んでいた。


五分くらいかけてひとしきり広告を見終わった。


「どんな広告を求めているかでしたっけ」


「あはい」


「分かんないです」


「あ…」


その時直中に走ったのは、そもそも広告を持ち掛けて来たのは自分なのであって相手は本来求めていなかったのだこの行動は自己満足でしかなかったのだといった内省だった。


「あぁ…」


独善的に走った狂気を他人にも振りまいてしまった自分への失望や無力感で身が沈む。


「じゃあ…」


じゃあ、いない方がいいですよね。直中がそう言いかけたときsumomoの扉が開かれた。


「失礼します、あれ、うわ。ん?誰ですかその人佐々木さん」


ふと入ってきた人間を見てみると茶髪でキノコヘアーをした丸メガネの男が立っていた。


佐々木が「わ…」と何か言いかけたときその男はハッとした顔で直中の方に近付いていった。


「綿菓子さんですか!?うわ、綿菓子さんですよね!うわ、えー!」


後子が握手の手を差し出してきたので直中も気持ち弱めに握り返す。


「これからお願いします!」


直中は、なんとなく「いないほうがいいですよね」と逃げることは出来なそうだと感じたのだった。

まさかの二話で直中って名前が出てたとはね

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