短髪で猫背の女
声をかけて来たからにはこのビルの関係者であることは間違いないと判断したもしかし女性の短髪・猫背と言った風貌からして男の苦手そうなタイプだったのでビビりながら困りごとを打ち明けた。
「sumomoに都合があって、都合と言うかというかsumomoがどこか分からなくて」
「誰ですか?」
猫背は気怠そうな、男に裁定を下す目をして問いかけた。
「え?」
「ネットでは何と名乗っていますか?」
「綿菓子子吉です」
一瞬猫背は空中に視線を飛ばしてピンと来たのか焦点を男の方に取り戻していった。
「分かりました」
そういうと猫背はついさっき男が閉めた扉を再び開いて先に進み男を引導した。
ダンスクラブで話し合いがされている最中、ガラス壁と反対の方の壁面を進んでいきsumomoの入り口に着いた。
猫背は扉を開き男を招き入れて後から自分も入っていく。
「お邪魔します…」
挨拶をしながら社内を見渡すと、一つのテナントを若林ダンスクラブと折半していたため室内は狭く、入っても人は10人くらいが限界だろうなと掴んだ。
「ここがsumomoの本部となります綿菓子子吉さんよろしくお願いします」
「へえ」といいながら探検をするように奥に進んでいく男を猫背は彼の襟を引っ張って止めた。
「私が案内しますからあなたは勝手にしなくていいです」
「あ、え」
男はこの女性の正体が何なのかもわからないためにここまで介入してくるとは思わず困惑の目を向けると猫背は少し驚いて聞いた。
「なんですか」
「その、誰なのかな…みたいな…ここまで介入してくるのっていや、仲間と言うか」
「私はここの社長ですが」
「え」




