ep14 作戦会議
『グガァアア!』
ゴブリンキングは雄叫びを上げ威嚇してくる、二回目というのもあってか勝てる自信があった。
「エ、エリーゼ、もしかしてだけど私も魔法使えたりするのかな?」
ルディアが口を震わせながら質問してきた、これはどう返事をしていいのか難しいところ。
「うーん、できるんじゃないかな? 私もできたから」
嘘はつきたくないので、出来るという確信はないけど、できるといいね程度の返事をした。
そんな話をしていたら、フレアの叫び声が聞こえてきた。
「エリーゼ、ルディア、、避けて!」
バカだった、話に集中し過ぎた、ゴブリンキングが私たちの真上から木の棒を構えて迫ってきていた。
『嵐氷飛礫』
氷の飛礫がフレアの魔法によって生み出され、猛烈な勢いでゴブリンキングのお腹へ直撃した。
『グォオオ!』
ゴブリンキングは空中で態勢を立て直し、地面に綺麗に着地した。
「フレアちゃんもすごぉ」
フレアは私たちに向かって微笑みを返し、またゴブリンキングへ視線を戻す。
「私も魔法使いたいなあ、エリーゼはどうやって魔法を使えたの?」
これは答えないといけない状況になった、私とフレアがルディアの近くにいないとき自分の魔法で守って貰わないと結果は同じになってしまう、ルディアに使ってほしくないと思っていたけど、教えるか。
「使いたい魔法を創造すると使えると思うよ、試してみて」
ルディアは「うん、ありがとう」と返事を返し、ゴブリンキングに目を向けた。
……また間違えてフラッシュとか出しませんように。
私は祈りながらルディアを見守る、いざとなったら私が守れるように戦闘態勢は崩さない。
ゴブリンキングはフレアと一対一でやり合っていた、フレアは攻撃が当たらないように遠くから『嵐氷飛礫』を撃ちまくっていた。
「ふっ!」
戦闘を見ていたら、隣にいたルディアが変な声を出したので気になって視線をルディアに向ける。
「あ……」
「ルディア、光ったね」
「魔法使えた! これで私も闘える!」
『グウ?』
あ、さっきのフラッシュ? でゴブリンキングがこっちに気づいたっぽい、もうフラッシュトラウマになりそう。
「ヤバイ気づかれた! こうなったら私の魔法で倒すぞ!」
ヤバイ、一人で突っ込まれたら同じ結果になっちゃう!
「ちょっと待って、ここは二人で協力していこう」
突っ込んでいきそうだったルディアは足を止め、私の隣に急ぎ足で戻ってきた。
「わかった、確かにまだ戦闘慣れてないのに死んだら意味ないもんね」
よかった、ちゃんと理解してくれて助かった。
「うん、ルディアはゴブリンキングを攻撃できないように妨害してほしいな、私とフレアは妨害されてる隙を狙って攻撃魔法を当てるよ」
ルディアは私の作戦に賛同したようで、「了解」と言いながら首を縦に振った。
私たちの会話をゴブリンキングと闘いながら聞いていたフレアも「わかったー」と大きく声を上げる。
「妨害って言ってもどう妨害すればいいの?」
ルディアが当然の疑問を問いかけてきた。私は少し悩んだ後口を開けた。
「相手が見えない状態を作ってほしいかな、ルディアは出来るだけゴブリンキングから離れた所で妨害できそうな魔法を放ってほしい、巻き込まれて死んじゃったら元も子もないから」
ルディアは難しそうな顔をして私の顔を見つめていた、説明って難しい。
そんなことを考えていると、ルディアがなにやら閃いた顔をする。
「あ、光魔法みたいなやつさっき一瞬使えたから目潰し出来そう!」
「目潰し! それだよルディア、ナイスだよ」
私はガッツポーズをして言った。
「あ、ただ出来るだけ攻撃が当たらない距離から魔法を使ってね、ゴブリンキングもそうだけど、私たちの魔法にも巻き込まれたら危険だからね」
「わかった、やってみる」
作戦が固まった所で、フレアがゴブリンキングから一旦距離を取って私たちの近くへ戻ってきた。
「ルディア、……はあ、こういう魔法を使いたいって強く想像すると、……はあ、いいよ」
フレアが息を荒げながらルディアにアドバイスを送る。結構苦しそうだけど大丈夫かな、いや大丈夫じゃないよねこれ。
「わ、わかった、……フレアちゃん大丈夫?」
「うん、なんとか大丈夫だよ」
フレアの体力が持ちそうになさそうだ、これは早めに決着をつける方がよさそう。
「早めに決着着けよう!」
「「了解」」
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