ep13 再び
私たちは数時間歩き続け、無事同じ場所でルディアと再開ができた。
「ルディア、本当に生きててよかったよ」
私は感動のあまり泣きながら思いっきり抱き着いてしまった。なぜだか最初の時よりも心が動いてしまい私自身も驚いた。
「私もエリーゼに会えてよかったよ」
ルディアは笑顔で答えた。
ふとフレアの方を振り返ると、じっと私を見つめていた。え? あ、やってしまった。
「ど、どうしたの、フレア」
「うん? 楽しそうだなって、二人だけで」
知ってた、自分が話に混ざれなくて拗ねてるってこと。
「フレアちゃん拗ねてて可愛い!」
「なんか、むかつく」
フレアは口をぷくりと膨らませ、ルディアを睨む。可愛なあ。
「は、ちょっと待って!」
口を膨らませていたフレアだったが、何かを察知して真剣な顔に戻った。
「敵が来る」
あの時の流れだ、確かゴブリンが最初に二体来て、そのあとにゴブリンキングが来たんだよね。
私はおそらく敵がやってくる方へ向いていつでも戦える態勢を取る。
「来るよ」
フレアが合図を出すと、ゴブリンが雄叫びを上げて近づいてくる。
『グオオ!』
「キャアアア!?」
ルディアは叫びながら私の腕にしがみついてきた。
「フレア、私たち戦ったことないよ! 武器もないしどうしよう」
ルディアに戦いを指せるのは今は危険、またフラッシュを間違えて撃ってやられちゃうと洒落にならないし。
【ゴブリン・レベル一〇・二体・戦闘開始】
『グゴォオオ!』
「エリーゼ、向かってきたよ!? どうすればいい、私どうすればいい?!」
ルディアは興奮状態で、凄い力で私の腕にしがみ付いている。
「ルディア、一旦動きにくいから腕にしがみ付くのやめ……」
言いかけた時、ゴブリンの木の棒が私の頭へ猛スピードで向かってきた。
「きゃああ!? エリーゼ!」
私は左手を使って魔法を放つ態勢を作り、大きな火の球体を想像した。
「エリーゼ?! なにが起きてるの?」
ルディアは私の手から巨大な火の玉だ出る所を見て驚愕する。
『ファイアボール!』
火の球体は木の棒に直撃して、焼け砕かれた。
「すっごお……」
思ったけど、木の棒にこの魔法はちょっと強すぎたかな。
「グゥウウ……」
ゴブリン達は私の魔法を目の当たりにして、一歩後ずさった。
「エリーゼの魔法が強すぎてゴブリンも弱気になってるね」
フレアが私の隣にきて笑顔で言う。
あ、というか私失態した、なんで魔法使えるの状態になってる。なんか言わないと。
「なんか、魔法使えたんだけど、必死過ぎて何が起きたかわからない……」
「エリーゼ! さっきのファイアボール、もう一回撃ってゴブリンさっさと倒そうよ!」
ルディアが私の体を揺らしながら言う。
「う、うん、さっさと倒すかー」
私はゴブリン二体に向けて態勢を取り、放つ。
『ファイアボール!』
放たれた火の球体はゴブリン達に勢いよく当たって灰になって散った。
【ルミナスエリーゼ・ゴブリン討伐・レベル一三にアップ・体力一三〇・知力一三〇・魔力一三〇】
あれ、レベルがあの時よりも二上がってる、しかも体力とかも前より上がってる、このステータスはスキル『タイムパラドックス』に影響しないってことなのかな。
「ゴブリン、倒せたよ私!」
「エリーゼ初めてなのに凄い! かっこいい!」
ルディアは興奮して私の体を思いっきり揺らしてくる。まあ初めてじゃないんですけどね。
「エリーゼ、ルディア、まだなんか来るよ」
『グガァアア!』
「なんかさっきのモンスターよりでかくない!?」
ルディアがゴブリンキングの姿を見て言う。
【ゴブリンキング・レベル三〇・一体・戦闘開始】
絶対にルディアとフレア三人で生きる!
少しでも「続きが気になる」「面白い」「更新頑張れ!」と思って頂きましたら、
【☆☆☆☆☆】をタップして、
【★★★★★】にしてくださると嬉しいです!
皆様からの応援が一番の執筆の力になります




