登校中の痴漢行為
長女は大学受験で大変な時だった。12月って、もう追い込みだけど、学校もある。
ちょっと、登校拒否ぎみな長女。1月からは自由登校になるから頑張れ!! と応援しつつ、12月からは車での送迎となった。ほら、受験前に交通事故にあったら、その時点で浪人決定だから。
そんな時に、次女から世間話ついでの相談である。
「Aくんね、ちょっと歩くのが遅いと、はやく歩いてって、いうの」
「まあ、あなたはちょっとトロいところがあるからね」
「靴、踏まれて、脱げそうになるの」
「履き直せばいいでしょう」
「置いてかれちゃう!!」
「………そうかー」
待ってくれないんだな。
「靴、いつも踏まれるの」
「いつも!!」
「横見ると、影がくっついてるの」
「気持ち悪っ!!」
それは、かなりまずいことになってるなー、と思った。影がくっついて、息がかかるほど近いところから声もかけられて、としてるのだろう。
この頃は、嫌がらせ、という認識だったけど、これ、立派な痴漢だと、後で気づかされた。
一度二度であれば、偶然、仕方なく、だろう。だけど、もう、毎日のように近づいて靴を踏まれる行為は、痴漢である。
もう、Aくんという子どもが気持ち悪い子になる瞬間だった。
たぶん、それが次女の限界だったのだろう。その日から、体調を崩し、学校を休むようになった。
それでも、冬休み前の一週間だけは、荷物を持ち帰る、ということから、そこだけは、頑張って登校した。




