住んでいる場所
次女が通っている小学校とのお付き合いは長い。長女と次女はものすごく歳が離れている。長女が入学して次女が誕生。長女が小学校卒業から一年経ってから次女が小学校入学。
つまり、十年以上のお付き合いだ。
だから、長女の頃と次女の頃では、教育体制が全く違うことを知っている。次女の頃は、コロナ問題のため、オンライン授業が始まって一年である。入学してすぐ、オンライン授業となった時は、家の中では、長女と次女が並んでパソコンに向かっていた。
それでも変わらないのは、学校の場所である。
海が近くて、校舎の三階の窓からは、海が見える。
「学校から海が見えるって、自慢できるよ」
「えー、普通だよー」
「お母さんは海なしの県だから、海なんか見えなかったよ」
「そうなんだー」
子どもの世界は狭いが、それが全てだ。校舎から海が見えるのは当然、と長女も次女も思い込んでいた。そこは違う、ときちんと訂正した。
海と工業地帯が密接している。今から十五年くらい前に、大型タンカーが三隻も座礁したことが、全国ニュースとなった。今とは別の、会社の家族用社宅で暮らしていた時のことだ。今のところとは別の海岸のことで、今のところはそういうことはないねー、と話していたら、次女が六年生になって、大型タンカーが座礁するニュースが流れた。ただ、座礁しただけで、特に大きくは取り上げられなかった。
それよりも、次女が五年生の時に起きた、海釣りの事故のほうが、全国ニュースになったかなー。
主人の友達のお父さんは釣りが趣味で、波が大きい時に釣りに行って、帰らぬ人となった。不幸は続き、お母さんも亡くなったという。
そういうことを聞いて、私は海には連れて行かない。ものすごく近く、自転車で行く子どもだっているけど、我が家では、禁止している。
そんな海に魅せられて移住したのが、Aくんのお父さんだ。Aくんのお母さんは、隣りの市出身だけど、Aくんのお父さんと一緒になって、それなりに高台で、海に近い、今の家の購入した。その周辺では、Aくんのお父さんと同じように、海好きで、サーフィンを趣味としている人はいっぱいいる。Aくんのお父さんも、サーフィンが趣味で、海の近くで雇われ店長をしていると話していた。
いい波がきていると、夜でも海に行くと聞いている。




