薬のお陰で生きている次女
私は体質で、貴金属が身につけられないし、興味がない。化粧も、体質で苦しくなるので出来ない。衣服も、心臓の病気となってから、着れる物が限られている。
我が家は、四則計算が出来ないことは許されない。
結果、お金は勉強と、次女の食事、あとは犬猫にかけられている。
次女は、生まれついて、食が細い。というか、飲み込めない。
それは、体質から始まっている。舌が癒着しているので、言葉も難しいだろう、と言われた。だけど、その癒着の手術は小学生になってからで、手術をしても、また癒着するかもしれない、というものだ。
そうだとわかったのは、三歳頃だ。それまでは、吐き戻したり、飲み込めなかったり、特定の物しか食べられない、ということに、毎日、頭を痛めていた。
幼児との意思疎通は不可能だ。母親が悟ってやるしかないという。
だから、我が家の食費はすごいものだ。次女が食べられるものを別に揃えるのだ。果物だったり、ゼリーだったり、飲み物だって、色々と試す。
毎日、同じものを食べさせるわけにはいかない。でも、どれを食べるかわからないので、消費期限もあるので、長女と主人も一緒に食べた。
それも、成長とともに、食べられるものも増え、意思疎通も出来るようになって、それでも、果物とゼリーは常備している。その果物だって、飲み込めるものと飲み込めないものがあるから、試して、選別した。
でも、それが出来るのは、毎日飲む薬のお陰だ。
毎日、夜、寝る前に薬を服用している。長期休みに入ると、この薬を止めて様子見をするけど、三日くらいで、咳が止まらない、鼻水が止まらない、痛くて飲み込めない、牛乳でさえ飲めない、という状態となる。
この事情、Aくんのお母さんに話したことがある。Aくんも喘息もちだ、と聞いていた。次女も似たようなものなので、大変だと理解出来るし、言ってる。
だから、Aくんがバスケを始めた、と聞いた時は、喘息は大丈夫? と心配した。バスケ、土日の休みがないから。
でも、次女が同じ苦痛を抱えていること、Aくんは理解してなかったんだね。
きっと、Aくんの保護者は、次女の苦痛を話の上で聞き流していたんだな、と今なら、わかる。自分たちの家族で手一杯だったり、所詮は近所の一人なのだろう。お付き合いも手広くやっていて、我が家は、その端っこにいるかいないかだ。




