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我が家の事情

 我が家は、それなりに引っ越しをしている。私も主人も、実家が遠隔地だ。お互いの実家は車で30分の距離なので、帰省では、お互いの実家で泊まっている。

 昔は犬がいて、犬も一緒に、今は猫がいて、猫も一緒に帰省である。



 長女が生まれる前からいた犬は、次女が幼稚園に通い始めたばかりの頃に癌で亡くなった。

 野良犬から飼い犬になった子なので、よく吠えた。だけど、子どもには優しく、子どもが棒で叩いても抵抗せず受け止めるような犬だった。もちろん、それを見た時は叱りつけて、子どもは二度と、犬に暴力はふるわなかった。

 庭で遊んでいても、犬が守ってくれていた。



 その犬が癌で亡くなる少し前に、長女が生まれたばかりの子猫を拾ってきた。犬が亡くなった時は、次女は落ちこみ、今も、犬のお墓に花を添えて、自作の地蔵を作って、とうとう、誕生日のプレゼントに、と氏神様というものまで設置をねだった。

 犬も、死んだ後、神のように祀られるなんて、思ってもいなかっただろうなー。



 犬が死んだ後は落ち込んだけど、猫がいたので、次女は落ち着いた。

 幼稚園とか保育園の交友関係って、ママ友中心だ。私はママ友を作れないので、次女はなかなか寂しい幼児期だったと思う。その寂しさを埋めるように、最初は犬に、次は猫に傾倒していった。

 何事かあると、次女が猫を拾ったり、地域猫のための捕獲機に子猫がかかったり、と色々とあった。



 イジメの被害にあった上、病気となって、薬の副作用で日常的に体調が悪い次女は、精神的にも辛いものだ。

 それを支えてくれたのが、飼い猫だ。

 別に、生き物を飼ったほうがいい、と言いたいわけではない。

 ただ、我が家では、この生き物が次女を支えてくれる役割を担っただけだ。



 それは、人によって違う。友達だったり、恋人だったり、親だったり、家族だったり、そういうものだ。



 普通の家では、次女は怠け者で弱虫扱いだろう。体調不良といっても、平熱である。今は共働きが普通だ。我が家は実家が遠隔地で、子どもを預ける所がない。

 こういう時に、ママ友とかを頼る人もいる。それが、Aくんのお母さんだ。

 だけど、我が家はそれをしない。遠隔地の実家に助けを求めても、とても時間がかかることを体験している。また、子どものことなので、夫婦で解決するものだ、と両家の親に、数少ない私の友達に言われた。



 その数少ない私の友達は、緊急入院となって、主人が出張中の時に助けてくれたけど。



 だから、私は再就職をしていない。

 だから、主人は普通の人の二倍、働いている。

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