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ボランティア、やっている場合ではないけど、それが次女の願い

 水泳の授業は一学年二回ある。これは普通に思われているが、そうじゃない。



 長女が小学校に入学して、初めての保護者懇談会に参加した時のことだ。発言力が強そうなママさんが、挙手した。



「水泳の授業ですが、一回では足りないと思います。せめて、二回はしてください」



 そして、水泳の授業は一学年二回となった。



 というわけで、水泳の授業は一学年二回である。

 十年以上も小学校に関わっていると、妙なことを知っていたりする。他にも色々と知っているけど、知らなくても生きていける。



 やっぱり、水泳の授業の前日に学校から電話があった。



「お元気ですか?」

「先週末は学校に行くと言ってましたが、副作用ががっつり出てまして、登校出来ませんでした。すみません」

「そうだと思いました。それでー、明日なんですが」

「ボランティアですね。何人来ますか?」

「えーと、予定だと、そちらとあわせて、五人ですね」



 中には、Aくんの保護者も含まれた。うーん、行きたくない。



 人数的に余裕があれば、断りたかったことだ。Aくんの保護者の顔も見たくない。被害者みたいな顔して、こっちを見るのは、腹が立つ。被害者は次女だ。

 だから、断りたかったけど、次女のたってのお願いだったので、今回も我慢することにした。



「明日は、以前、お話した通り、現地集合、現地解散にします。長女も次女も連れて行きます。長女は前回と同じ、入水ですね。次女は、一応、水着持っていきますが、当日の体調では、見学になります。私は、まあ、入水しないほうで参加します」

「助かります!!」

「では、当日はよろしくお願いします」



 先生も大変だなー。

 学校は、どんどんと予算削減をされて、色々と足りないと聞いている。その上、教師の為りても、どんどんと減っているとか。



 毎年、2月から3月頃に、新聞では、学級崩壊やイジメで教師が精神的に追い詰められ、辞めていく、という話題が記事となる。

 Aくんのお父さんは、学級崩壊のことで、この程度で、と鼻で笑い飛ばした。

 新聞を読んでいれば、そんなこと言えない。自分の経験と価値観で、学級崩壊のことも、イジメのことも、この程度、と笑い飛ばしたのだ。



 無知は罪だ。



 子どもでは仕方がないけど、大人は、そうだと思った。

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