通学と学習の権利
まずは、学校への登校である。薬の副作用は、一応、一か月から三か月で治まる、と出ていた。そこは個人差だ。
でも、次女はともかく、副作用が出やすい。三か月どころか、五か月続くかもしれないなー。
幸い、と言ってはいけないけど、苦痛とか苦しさが日常だから、次女は、見た感じ、平気そうだった。本当に、見てみると、元気だ。だけど、人並に動くと、倍以上の休息が必要となる。
ちょっとした買い物にも連れ出して、少しでも動けるようにはした。ここで寝たままだと動けなくなる。苦痛はあるけど、動けないほどではない。ただ、だるくて、疲れて、痛くて、それを我慢して、家の中での手伝いをさせた。
外には庭がある。暑い日は、水撒きをさせたり、夏野菜の収穫をしたりした。
家には猫がいる。色々と世話が必要なので、手伝って、一緒にやった。
お風呂洗いは、次女の仕事だ。それで、お小遣いを貰っている。
家中のタオル交換も次女の仕事だ。これは、一番、体調がいい、夜にやることにした。
そうやって、日常的に、少しずつ体を動かすようにしている間に、学校に連絡した。
面談で決めるかと思っていたけど、電話で終わった。
「登校は難しいですか?」
「想像以上に、副作用が出てます。一か月から三か月という話なので、そこを様子見するしかないですね。薬を変えたら、と主人が言ってたのですが、定量ピルは血栓が出来やすいというリスクと、年齢制限があって使えないんです。今の薬は、比較的、副作用は定量ピルに比べれば軽く、年齢制限もなく、安全に使える、奇跡の薬とか言われてます。今は、飲み始めなので、副作用が出ますが、時間経過とともに、良くなっていけば、体調も良くなるはずなんです。ただ、六か月飲み続ける、ということは、それだけ時間をかけて、体調が良くなっていく、ということですね」
「そうですか」
「調べたのですが、保健室登校や、オンラインも出来るといえば出来ますよね」
「保健室は、やっぱり使う人もいますので、常時というわけにもいかないですね。オンラインは、一方通行であれば可能です。こちらの映像を、一方的にそちらに流す、ということですが」
「主人は、勉強が遅れることを心配しているのですが」
「そこは心配ありません。昨年度も、休んでましたが、八割の成績でした。六年生になってからのテストでも、学校を休んでいても、八割以上の正解率です。そちらのほうは、自宅での学習を続けていって、大丈夫ですよ」
「県が作ったという映像学習とか、オンライン授業は必要ないですか?」
「必要があったら、まず、案内します。学力に関しては、心配ありません」
通信教育、すごいなー。本当にびっくりだ。
学校のテストは、時間がある時に持ち帰って、自宅でやる方向で決まっていた。
登校は、何日か、試しの日を話し合って決めた。




