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犯罪者の保護者め

 六年生の担任は、もしかしたら、私とそう歳は変わらないかもしれない。私のほうが年上かもしれないなー。

 でも、母親としては、六年生の担任のほうが上である。二人のお子さんはすでに就職して、独り立ちしているという話だ。やっぱり、教師だと、子育ても立派だなー、と思った。




 今回の保護者懇談会は、異例だった。スライド発表をされた。




 まずは、自己紹介である。なかなか面白い先生だなー、と思った。さすが、学級崩壊をさせない感じだ。この人だったら、学級崩壊は起こらなかっただろうな、なんて思った。



「日本国憲法では、学びを保障しています。学びを妨害することは、犯罪です」



 それから、つい最近、行ったという、社会の話を交えて、勉学のことを持ち出した。



「イジメも許しません。悪口も許しません」



 最近、Aくんがやってくれたなー。不特定多数にやってくれたから、今もいい感じに広がっているだろうなー。どうにかしてくれ。



「これから中学です。その前準備として、今年から、専任授業制を取り入れることとなりました。算数と理科は二組の先生、国語と社会は一組の先生、体育は、中学から派遣されます」



 中学から体育の教師が派遣されるのは驚きだ。

 こう聞くと、もう、AくんとBくんのことは、中学にまで報告されてるんだなー、という安心感がある。

 担任一人ではなく、二人で、二クラスを見る、というのも、良い感じである。六年生に女性の担任一人はちょっと、と思うけど、女の子にとっては、女性の担任であったほうがいい事もある。



「というわけで、昨年のことはもう、忘れましょう!! 大丈夫です!!!」



 でも、私は大丈夫じゃない。忘れられない。AくんもBくんも、攻撃を続けている。



 Aくんの保護者を見れば、とても悩んでいる顔をしていた。私を見れないでしょう。当然だ。Aくんのお父さんが私に笑って言ったこと、六年生の担任は全て否定したのだ。



 お前の子どもは、とんでもない犯罪者だ!!

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