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いじめっ子の親

 六年生になった次女は、Aくんと同じクラス、しかも、席が隣りとなった。班も同じだ。

 こういうこと、まだ、学校とはきちんと話し合っていないので、仕方のないことだった。お互い、これはどうしようもないだろう。



 だけど、次女のストレスは、このことで、マックスとなった。



 話し合いは、私が一方的に叫ぶ感じだ。主人にも言われた。お前も悪いから、次からは、主人が立ち会う、ということだ。すまん。

 Aくんのお父さんからは、反論があった。



「次女ちゃんにも悪いところがあったでしょう。Aから聞いたよ。鼻水飛ばしたとか、あと、中指たてたとか、登校中に話しながら歩いていて遅い、とか」

「そうですか。後できちんと謝罪させます」

「いやいや、子どものやることだし、こういうのは、お互い様だから」



 お互い様じゃないので、次の日、すぐに次女の頭をおさえて、謝罪させた。



「気にしなくていいよ。ほら、子どものやることだし。お互い様だから」

「いえ、こういうのは、悪いことは悪い、ときちんとしないといけない。お互い様、なんて、許してはいけないから」

「五年生のことだって、あの担任じゃ仕方がないって、皆言ってるよ」

「それでも、しちゃいけないことです」

「Aが悪口言ったのだって、本当のことを言っただけだから。みんな言ってたって」

「わかりました」



 さっさと次女連れて帰った。次女は、前日から、体調不良で休んでいたけど、その日は学校に行くこととなっていた。



「二度と、AくんとAくんのお父さんには関わらないで。最低だから」

「もう、Aくんには話したくない」

「挨拶くらいはいいよ。でも、Aくんのお父さんには関わらないように。加害者の親が絶対に言っちゃいけないこと、笑っていうような奴だから」



 よく、イジメの加害者の親は、こういうことをいう。



「イジメられるほうも悪いんだよ。お互い様。あと、間違ったこと言ってないでしょう。みんな言ってるよ」



 いじめっ子の親の教本に載っていそうな内容をこの日、Aくんのお父さんは全て言ってくれた。

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