難しい、我が家には無縁な、部落の話
Cくんは典型的なイジメられっ子である。
理由は、机の中とか汚いから、と次女が言っている。
ちなみに、次女はこれっぽっちもCくんの汚さは気にしていない。普通に接している。
後部座席に山積みになるCくんの一年分の荷物。こうなる前に、学校で指導しろよ、と思ったけど、これは仕方がない。
長女の頃と次女の頃では、教育の質が違った。
長女の頃はとても手厚い教育と指導だ。こういう学期末の荷物の持ち帰りも、低学年の頃は、担任から指示があったのだ。
だけど、次女の頃にはなく、最初は、とんでもない荷物をまとめて持って帰ってきた。
それを学習したのは、私が声かけをするようになってからだ。学期末の一週間頃には荷物を持ち帰るように、と注意するようになった。
それからは、次女は学習して、カレンダーを見て、少しずつ持ち帰るようになった。
だけど、そういう親がいない所は、気づいたら、まとめて持ち帰ることとなるのだ。
その最終形態がCくんだ。
おお、なんて恐ろしい子!!
とんでもない荷物なので、自宅へ運ぶのも、総出でしか出来ないよ。
「えーと、Cくんのところから行こうか。道案内して」
「ありがとうございます」
お礼言える子かー。でも、とても恐縮してる。まともな子だな。
Cくんの案内で最初に言われた場所は、どこかの駐車場だ。
「家、近いの?」
「もっと先だけど、ここから歩いて行きます」
「いやいや、無理だから!!」
この荷物、一人で運べないよ。
というわけで、本当に家の近くまで行って、Cくんの荷物を運んだ。
最初、とんでもない豪邸の敷地に入った。だけど、Cくんが行ったのは、その豪邸の隣りに立つ荒屋である。
あー、そういう子かー。
Cくんの立場をなんとなく理解した。この子は、人にイジメられても仕方ないと思うしかない、そういう生まれだ。




