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<かなりヤバイ議論が……>

「で、ジェム達の中では、どんな議論がされているのかな?」


『うむ。議論されている内容をザッと説明させてもらうニャン』


そう言ってジェムは、宇宙人の中で話し合われている内容を説明し始めた。


まずジェムを筆頭にした「穏健派」の意見では、「人類に対して、再度警告を発したうえで、もう少し時間を与えるべき」と主張しているそうだ。


これに対して、ガイアス星人(地球へ来ている最大派閥)を中心とした「過激派」の意見は、「これ以上の猶予は必要無い。早急に将来の禍根は取り除くべき」と主張している。

これは、ある意味「人類抹殺計画」に他ならない。


更に現時点では少数派ではあるが、「中間派」と言うグループも有り、「全ての人類が、危険思想に犯されている訳では無いので、危険思想を所有する人類だけ排除し、穏健な思想の人類に、今後の運営を任せた上で、様子を見ていくべし」と言う意見であった。


一通り聞いてゴンベは口を開いた。


「ガイアス星人と言うのは、人類に似た感じの過激思想を持っているのかな?」


『いや、彼らは人類とは比べ物にならないくらい、理知的で温和な民族だニャン。だからこそ人類の蛮行が許せニャいんよ』


「なるほどね。そう言う事か……」


ここでしばらくゴンベが天井を仰ぐようにして、何か考え始めてしまったので、ジェムもゴンベの思考がまとまるのを待つことにした。


少しの間をおいて、ゴンベが再び口を開いた。


「中間派の人達の意見は、少し面白いのだけど、危険思想を持った人類と、穏健な思想の人類って、やっぱり魂をスキャンすれば識別できるのかな?」


『魂のスキャンでも、大まかには識別可能ニャけど、正確にはDNA情報で識別するのが確実だニャン』


「DNA情報? もしかして人類のDNA解析が、既に行われているのかい?」


『もう随分昔から行われているニャン。既にあらゆる遺伝情報が解析されており、その中には危険思想の持ち主固有の情報や、温和な性格の遺伝情報も識別できるニャン』


「ベースとして、人類は80億人以上もいるのだよ。全人類のDNA分析なんて、流石にできないでしょ?」


『全人類のDNA分析は必要無いニャン。排除すべき遺伝情報が特定できれば、その遺伝情報を保持する人類だけ排除するニャンよ』


「ん? どういう事かな?」


ゴンベは理解できないと言った風情で、首を捻りつつジェムをジッと見つめた。


『もう少し具体的に言うニャン。まずは排除すべき遺伝情報を特定するニャン。そして、その遺伝情報に反応する、特殊な電波を生成するニャンよ。その電波を世界に発信すれば、該当遺伝情報の保持者だけが排除されると言う仕組みを作るニャン』


「う! 結構エグい事を考えているのだね」


『まあ、そうかも知れないニャン。でも、ある意味、これなら全人類が抹殺されずに済むニャンよ。妥協案としては、検討の余地は有ると思うニャン』


「既に排除すべき遺伝情報が特定されているのだね?」


『特定されているニャン。でも完全を期すなら、複合的なパターンまでも検証すべきとは思うニャン』

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