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<ジェム達の出した結論>

ジェムはペロリと鼻を舐めてから話し始めた。


『まずニャ。最初に人類の代表と話し合うために、我々は人類の前に姿を示すことにしたニャン』


「ほー! 宇宙人の存在を、全人類に示すと言う事かな?」


『そうニャン。もう隠す必要は無いニャンよ』


「それは何時行なうのかな?」


『11月13日と決めたニャン』


「え? 11月13日? それって、フェスター博士の指定した日だったはず……」


『知っているニャン。実は、それに合わせたニャンよ。その方が人類に対するインパクトが強いと思ったニャン』


「なるほどね」


『で、その日に我々が持つ最大の宇宙船で、ホワイトハウスの上空に姿を現すことにしたニャンよ』


「え! ホワイトハウスの上? 随分派手な演出だな」


『そうニャン。我々も人類の予言についても調べてあるニャン。だから11月に巨大宇宙船で姿を現すことが、一番人類に対して印象的と考えたニャン』


「確かにそうだね。ババ・ヴァンガの予言も、かなり有名だからね。で、ホワイトハウスに出現すると言う事は、アメリカの大統領を人類代表として、話し合うと言う意味になるのかな?」


『半分当たっているニャン。でも、我々が話し合う相手は、アメリカ大統領だけでは無いニャン。一応G7と呼ばれる国々の代表と話し合うつもりニャン。その調整をアメリカに進めてもらうためにホワイトハウスにしたニャンよ』


「G7か……妥当な選択かもしれないね」


『ゴンベも、そう思ってくれるニャンか?』


「うん。でも、一体どんな事を話し合うつもりなんだい?」


『それはニャ……』


そう言って、ジェムは一旦言葉を切った。その様子を見て、ゴンベは(言い難いことなんだろうな……)と内心思いながらジェムを見つめていた。


少しの間をおいて、ジェムも決心したのか、一気に話し始めた。


『我々の考えを率直に人類に話すニャン。我々が今まで、人類に対して何をしてきたか? 人類の行いに対して、我々がどう感じて来たのか? そして我々が人類に対して、如何に脅威を感じているか? それらを全て、人類に伝えるニャン』


「うん。全部話してしまう方が良いね。今まで、ジェム達がどれだけ人類を思い、見つめてきたのかを、この際全て打ち明けたほうが良いと俺も思うよ」


『ゴンベもそう思ってくれるニャンか?』


ジェムの問いに、ゴンベは静かに、しかし大きく頷いた。


『その上で、我々の最終プランを打ち明けるニャン。基本は人類の危険因子を持つ者達の排除ニャン。これは多分、人類としては受け入れられない話だと思うニャン』


「そうだね。なあ、人類側がジェム達に対して、攻撃してくるかも知れないけど、大丈夫なのか?」


『それは配慮しているニャン。ジェム達の宇宙船は、人類の武器では破壊できないニャン。それに、今回はメッセージの伝達だけで、宇宙船の中から出ることも無いニャンよ』


「なるほどね。でも、人間は姑息な手段も使うから、十分に気をつけるんだぞ。まあ、俺以上に、その点も理解しているとは思うけどさ」


『流石はゴンベだニャン。人類よりもジェム達の事を心配してくれる人間なんて、ゴンベだけニャンよ』


そう言いながら、ジェムは涙を流しているように見えた。


『とにかく、まずは10日以内にG7メンバーを招集して、ジェム達の宇宙船内で話し合いを持てるように提案するニャン。11月13日のは、その調整だけをアメリカ大統領に依頼するニャンよ。具体的な内容は、G7メンバーが揃ってから、宇宙船の中で行なうので、ジェム達の安全も確実には守れるニャンよ』


「なるほどね。参加者を絞って、ジェム達の宇宙船内で話をするなら、だいぶ安全だね」


『そうニャン。後は最終的に人類が、どのように出てくるかだニャン』


「普通に考えると、人類を間引く際には、人類側に残す者を選択させろと言ってくるだろうね」


『それは受け入れられないニャン。今回の話し合いは、我々の決定事項を伝達することと、ここまでの経緯と人類の問題行動に関して、正しく認識してもらい、将来同じ過ちを犯さないための準備をしてもらうためニャンよ。人類からの言い訳や要求を聞くための場では無いニャン』


ジェムの表情が険しくなり、言葉も強くなった。


「そうだね。それで良いと思うよ。もう十分に人類の我儘に付き合ってきたのだから、今回はジェム達の意思を通せば良いよ。少なくとも、俺は理解しているつもりだよ」


『ゴンベ、ありがとうニャン。ゴンベと出会えて、ジェムは本当に良かったニャン。ゴンベの言葉を胸に、ジェム達も最後の話し合いを頑張るニャンよ』


「うん。どんな結末になっても、俺はジェムの味方だからね」


『ゴンベ~!!!』


ジェムの心の叫びが、ゴンベの胸の中に響いてきた。


こうして人類は、宇宙人たちからの裁定を受けることになった。

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