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縁側への憧れ

 18時25分現在、縁側でこの文章を書いている。空はくもり、日差しはかくれ、包み込むように涼しい風で、緑の木々がゆれている。これを風情と呼ぶのだろう。さやさやとしゃべる風と向き合い、その言の葉を今書き留めている。


―――――――――――――――――――――――――


 風を受けながら縁側に座っていた時に書いた詩です。詩というには短く、短歌というには長い。微妙なところではありますが、一応詩ということで。

 私は「エモい」という言葉がどうも好きになれません。だって、あの高揚感と切なさの黄金比が織りなす素晴らしい瞬間を、「エモい」という最近できたカタカナ語一言で言い表すなんて、もったいないじゃないですか。この瞬間こそ、自分や友達が最も趣深く、渋く、格好良く見える瞬間ですから、私は鮮明に、かつ詩的に、頭の中に保管しておきたいのです。

 この詩のこだわりは、「18時25分現在、縁側でこの文章を書いている」の部分です。後で見返したら現在ではないということをわかっていながら、あえてこういった表現を用いました。

 「その言の葉」とは、風の音のことです。風の音を聴きながら文字を書いていると、あたかも私は風が話す言葉を文字に起こしているかのように思えました。

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