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霧を抜けるバス
照らされて 海だと気づいた ブラインド
白もやの 谷間の下は 未開地か
雨降る日 窓切りつける 水の刃が
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やけに白いブラインドだなと思っていたら、海でした。日光を受けて波の小さな頂が照り輝いているのに気づいて、ようやく海だと知りました。
谷の真横の道路ってすごく怖いですよね。なんかこう、意識と視線が吸い込まれていく感じがして、怖いですよね。しかもこの歌を詠んだ日は霧が濃かったので、この下には一体何が待ち受けているのだろうと、まるで深淵を覗き込んでいるかのような気分になりました。
窓につく水滴って、魅力的だと思いませんか。深い理由はないですけれど、眺めてると、楽しくないですか。この歌を詠んだ日は、珍しい(ように思われる)斜めの水滴がついていたんです。バスのスピードが早かったから、一筆殴り書きしたような斜めの水滴になっていました。




