俺がテレビ初出演する訳
俺はボロボロの状態でベンチで黄昏ていた
「もう無理だ…あんな所に行きたくない…」
そうして空を眺めてると人集りが少し騒がしくなった
「さぁーやってまいりました!今日は三が日2日目と言う事でT市のショッピングモールに来ています!お客さん達の凄い熱気がこちらにも伝わって来ます!それではインタビューして行きたいと思います!」
とテレビ撮影をやっていた
キャスターは最近人気を出して来た女子アナでよくテレビで見る
「こんな時期にご苦労なこった〜はぁ〜」
とそんな事を呟いていると
「あっ!あちらにいるのはもしや⁉︎」と女子アナは俺の方向に来る
(いや、まて!来るな!テレビとか辛いわ!)
「あの!最近雑誌で人気の姫川飛鳥さんですよね⁉︎私もよく雑誌見てますよ!本日は姫川さんも福袋を求めにですか?」と女子アナはガツガツ来る
「えっと…はい、一応は…」
「ここにいると言う事は既に購入済みですか?中身はどうだったんですか?」
「いえ、その…争奪戦に敗れて…」と俺は目を逸らしながらそう言うと
「そ、それは残念でしたね…で、ではこちらで誰かお待ちなのですか?」
「ええ、母を待っています」
「なんと!姫川さんはお母様と一緒に来ていたようです!親子仲がいいみたいですね!それではインタビューありがとうございました!」と女子アナは去って行った
「…疲れた」
と俺は呟き再びベンチに座り溜息をついた
「もう三が日にここに来るのは辞めよう…危険すぎるここは…」
「あれ?飛鳥ちゃん?どったの?」と凛さんが目の前から声をかけて来た
「えっと…福袋争奪戦に敗れてボロボロになりここで寛いでたんだよ…そう言う凛さんは?」
「私も福袋買いに来たんだよ〜じゃじゃーん!2つ買いました!はい、拍手!」
「おー凄い!流石頼りになりそうな凛さん!」
「いや、なにその頼りになりそうって頼りになるでいいじゃん!」
「あっつい本音が!ごめんね凛さん!」
「うん!許す!今度また一緒に仕事しようね!じゃあ私も二回戦行って来るからじゃあね!」と凛さんは再び人混みに紛れて行った




