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3日目

【ゆぅーん。まーちゃ、おちょらをありゅいちぇりゅにょじぇ】


今日は赤ゆっくりの飼いゆ登録をしに近くの役所まで行くことになった。別にゆっくり同伴では無いのだがまだ幼く、何をしだすか解らないコイツを家に置いておけないのと勉強の為に連れ出したのだ。


「そうか、良かったな」


嬉々として喋っているコイツとは反対に軽くあしらう様に感情の無い返事を返す俺。

先程、役所で手続きを済ませて来たのだがその間の待ち時間でコイツが騒ぐもんだから周囲の視線が痛く、気疲れで今に成っていて後悔している。


ちなみにコイツが口走った空を歩くとは、肩掛け透明ケースに入れているので足の感覚と空中の視覚が交ざって出てきた言葉である。


「さてと、到着だ」


ここは役所からさらに歩いた公園。

本当ならすぐに帰りたがったが赤ゆっくりの為に、ここに来る必要があった。


【ゆわー、ゆっきゅりしちゃきょうえんしゃんぢぁにぇ。まーちゃ、きゃけっきょしちゃいよ】


何故か期待に満ち溢れた目で俺を見てくる赤ゆっくりだが、そんなのを気にせずに近くのベンチにどかりと座り込んだ。


周囲には数人の子供が楽しそうに遊んでいるのが視界に入ってくる。そんな中で俺は自販機で買った飲み物の口を開けて飲み始める。


【おいっ、くそにんげん。まりさにそのあまあまをよこすんだぜ】


【そうだよ。まりさのいうことをきいたほうがみのためみょん】


【そうだよ~】


喉を潤していた俺の前に3匹のゆっくりが喧しくやって来た。1匹は赤ゆっくりと同じ形なので魔理沙種と理解できるが他の2匹はここら辺ではあまり見ない奴だ。気になったので写真に納める事にした。


【ゆぴゅぴゅ。ゆっきゅりしちぇにゃいゆっきゅりぎゃいりゅにょじぇ】


撮影中の間にもぎゃいのぎゃいのと騒がしく吠えているゆっくり達。そんなゆっくりを見ながら赤ゆっくりは奴等を見下しながら笑っている。

それに気付いたのは俺の他、つまりは野良ゆっくり達にもその声が届いたのである。


【な"んでいっだ、ぐぞじびぃ】


【あやばれ、みょんだぢにあやばれぇ】


【そうだよ、わがれよぉ】


矛先が俺から赤ゆっくりに向かったのが俺でも解る。それよりもゆっくり特有の上に立った時の優越感を赤ゆっくりのコイツはもう既に持っているのだ。育てていくにあたってその考えを持ち続けるのは得策ではない。


(こりゃあ、荒治療だがとりあえずやっとくか)


そう結論つけた俺は赤ゆっくりを透明ケースごと地面にそっと置く。

一瞬、その場は沈黙で静まり返ったが野良ゆっくりの1匹がケースに体当たりをしたのを切っ掛けに罵詈雑言の嵐が起こった。


【ゆええぇん。きょわいよぉ、やめちぇね。きゃべしゃんちゃちゃきゃにゃいでぇ】


怒りの声と体当たりの衝撃で失禁した魔理沙に声を掛ける。


「こういう時はなんて言うんだっけ?」


【ぎょべんにゃしゃぁぁあい】


泣きながら、もみあげを振りながら、失禁しながら赤ゆっくりは謝り倒す。野良が少し大人しくなったのを確認すると俺は再度問いかけた。


「お前、何に対して謝ったんだ?」


【ゆぐっ、………ゆっきゅりしちぇにゃいっちぇ、わりゃっちゃきょちょ】


少し時間をおいて小さい声だが確実に原因を理解している赤ゆっくりにもう一度謝らせた後、ケースごとベンチに上げる。


【おいっ、くそにんげん。ぞのぢびをぜいざいさぜるのぜ】


【そうだみょん。それか、そんがいばいしょうであまあまをよこすみょん】


【そうだよ。わかって、おそらをとんでんだねぇ】


またしても3匹の脅迫が始まろうとした際、俺は近くに来ていた者に軽く頷きかける。野良ゆっくりには後ろに立っていたから分からなかったのだろう。最後の奴が話し出した言葉に違和感を感じてそっちの方に体を向けた。


【【【かこうじょだあぁぁぁ】】】


近寄って来た者、市の役所からの依頼で公園のゆっくり駆除を任されている加工所の職員。 役所からの帰り際に一斉駆除の情報を知った俺はこれ目的でここに来たまであるのだ。


【おにいざん。まりざをだずけでね、ずぐでいいよ】


【みょん。そのチビのかわりにみょんがかいゆっくりに、おそらをとんでるみょん】


【だすげてぇ、らんざまぁぁ"】


俺に助けを請いている野良ゆっくりに対し俺は赤ゆっくりに向かって話しかける。


「お前が俺に迷惑とか掛けまくったら、ああなるからな。しっかり覚えておけよ」


【ゆっきゅり、りきゃいしちゃよ】


その言葉を確認すると俺達は駆除作業が終わるまで絶叫する公園に居るのだった。

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