第十八話「新しい仲間」
「王様、シャルル・アムルでございます。お邪魔してもよろしいでしょうか」
「何だね」
「失礼します。こちらは人間から来られた双子のお嬢様です」
「そうかね。この子が最後の双子だね。名前は、何というのかね」
「小竹です」
「シャルル、することはわかっているね」
「はい」
シャルルは王様にお辞儀をして、私を見た。
「では、お嬢さん」
私が少し首をかしげると、シャルルは微笑み、私をある部屋に案内した。そこには10人ほどの人間がいた。
「あ、女の子」
私ぐらいの歳の女の子が一人、そう言った。
それを合図に、シャルルは部屋から出て行った。
「あんたが最後の悩み?」
「最後の悩み?」
「そう」
「えっと、何ですか……」
「おい、実夏! 最後の悩みなんてこと、この子が知っとるわけないやろ。ごめんな、新人ちゃん。新人ちゃんは最後の双子やろ? 最後の双子のこと、俺ら最後の悩みっつってんねん」
「“俺ら”っていうか、トランプたちでしょ?」
実夏という女の子が言った。
「ね、名前は?」
「小竹……」
「へえ、コタツみたい。あたし実夏」
そしてこの大阪弁は龍。実夏は中学三年生で、龍は高2。そして双子の片方らしき人々11人の名前と年齢を実夏が説明していった。どうやら一番の年上は龍で、グループのリーダー的存在らしい。一番年下が小学三年生のエイだった。
「コタツ」
「うん?」
「あんたの片方は、誰なの?」
「竹秋」
「男の子じゃん!」
「そう……だけど?」
「あたしの片方は、女の子」
「俺の片方は、男やで」
「男女の双子だなんて、ロマンチックじゃない」
「ロマンチックかな?」
「あたし、一卵性の双子なんだ。街を歩いてたら、私そっくりの子と擦れ違って。お互いびっくりしてたらいつの間にかここに来てはぐれたから、話したことはないんだけどね。コタツは、どう出会ったの?」
「学校の角……」
そう言った途端に実夏はけたけたと笑い出した。同じ学校だなんて、やっぱりロマンチックじゃない、と実夏は言った。龍や他の子までがつられて笑い出したので、私も笑った。




