表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/45

第十四話「処刑部隊(マジシャン)」

「やあ、フレール、双子はどうなった? 話によると、ペルをうまく使う予定だったようだが?」

「ああ、ペルは使ったよ。しかも来たのは双子の片方だけだよ。都合がいいだろう? まあ、そんなところで、兄ちゃんに伝えておいてくれるかな?」

「なぜ俺達が伝えねばならない? 君のほうが関係が近いし、そもそも君の任務だ。俺達がわざわざ伝えに行く必要などないはずだ。それで双子は今ここにいるのだな」

 どうやらペルとはマツのことらしい。フレールは同意の代わりに口を噤む。それを合図に、処刑部隊(マジシャン)はその場に光をもたらした。あまりの眩しさに僕は目を眩まし、よろけて倒れこんだ。

「そうか、君か。確かに片方だな。」

「あれ、おかしいな。警備員がいたはずなのに」

「おい、その前になんで煙草が足元にあるんだい? フレール」

「あ、落ちてたんだよ、ぼ、僕じゃないよ」

 フレールがそう言い終わった時、僕は、やっとの思いで顔を上げた。まだ太陽の中にいるかのように真っ白な光景に、三人――いや三枚というべきか――のトランプが立っていて、そのうちの一枚、フレールの柄は、スペードの2だった。そしてその足元には、吸い終えた煙草が落ちていた。

 その時、はっとなった。三人よりも少し右前の位置に、あの少年が倒れていた。

「おっと双子君、起きてきちゃだめじゃないか。さ、そろそろ”ヘヤ”へ行く時間かな」

 その”ヘヤ”が何を指すのかすぐに分かった。きっとどこかの檻に入れられてしまう。処刑部隊(マジシャン)の一枚が手を伸ばした。そして、何かが放たれそうになった時、目の前に何者かが飛び込んできた。

「だめっ!」

 マツは、意識を取り戻していた。途端に、ばさばさっ、と音がして僕たちはたくさんの白い羽に捕えられ、動けなくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓♬投票、お願いします♬↓ 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ