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ヴォルテクス・レルム オンライン  作者: アル治


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第4話 竜退治の仲間

いつも読んでいただきありがとうございます。

クロスは街の周辺で、サーベルタイガー、スノーマンモス、アイスディアー、キラーマンモスなどを討伐し、金を稼ぎながらレベルを上げていた。


クロス

(今日はここまでかな……)


ナビゲーター

(クロス様、生命危機のため強制ログアウトします)


クロス

(了解)


悠磨は自室で目を開けると、慌てて走り出し、トイレに駆け込んだ。


悠磨

(危なかった……。この歳でお漏らしはな……)


用を済ませて時間を確認すると、午前2時だった。


ヴォルを始めたのは午後4時頃。気づけば10時間も続けてゲームをしていたことになる。


休日は、トイレと食事以外の時間をほとんどゲームに費やしていた。


悠磨

(明日も学校だから寝るか……。ドラゴン討伐したいな……)


翌朝、いつもの朝がやってきた。


学校を休もうかと考えていた悠磨のもとに、いつものように流空と樹梨が迎えに来た。


3人で学校へ向かい、授業を受け、昼休みには一緒に昼食をとる。


悠磨は、樹梨が作ってくれた弁当を美味しそうに食べていた。


樹梨

(私のお弁当、美味しいでしょ?)


悠磨

(うん! 昨日の方が美味しかったけど、特に唐揚げ)


流空

(余計なひとことを……)


樹梨

(そうなんだ。昨日のお弁当の方が美味しかったんだ!唐揚げね⋯⋯)


流空

(あれ? 怒らないの?)


樹梨

(悠磨の好みが分かったからね)


流空

(……)【こいつら付き合えよ!】


悠磨

(どうした? 流空?)


流空

(なんでもない! それより悠磨、授業を全く聞いてなかっただろ? 数学のラマが怒ってたぞ)


樹梨

(ラマじゃなくて、山田先生でしょ!?)


悠磨

(ラマに似てるからな)


流空

(かなりな)


2人は顔を見合わせて笑った。


樹梨

(そのうち怒られるからね!)


流空

(何かあったのか、悠磨?)


悠磨

(ちょっと、悩み事……)


樹梨

(はい……ゲームね)


悠磨

(よく分かったな!)


流空

(誰でも分かるけどな!)


悠磨

(ですよね……)


悠磨

(竜がね、倒せないんだよ……)


樹梨

(悠磨でも倒せないんだ!)


悠磨

(倒せるかもしれないけど、人数制限があるんだ。4人いないとクエストも受けられないんだよ)


樹梨

(面倒なんだね)


そんな話をしていると、クラスメートの一人と目が合った。


悠磨はクラスで浮いているわけではなかったが、あまりクラスメートと関わることはなかった。


昼食を終えると、悠磨のところへクラスメートが4人やって来た。


クラスメート

(黒須もヴォルやってるよね?)


悠磨

(やってるよ)


クラスメート

(さっき話が聞こえたんだけど、竜ってクラグ・バストルの竜?)


悠磨

(そう! あの竜を倒したいんだけど、4人以上じゃないとダメだって言われて、クエストを受けられなかったんだよ)


クラスメート

(黒須! 一緒にクエスト受けないか?)


悠磨

(クエスト受けられるのか?)


クラスメート

(同じルートを進んでるみたいなんだ。実は一度受注したんだけど、全滅したんだよ……。黒須が入ってくれれば倒せるよ!)


悠磨

(分かった! 今日?)


クラスメート

(今日! 17時にクラグ・バストルのギルドでどう?)


悠磨

(OK! 竜を倒そうぜ!)


クラスメート

(待ってる! 頼むよ!)


クラスメートたちは、悠磨のもとを離れていった。


樹梨

(良かったね!)


悠磨

(おぅ! 倒せるとは思ってなかったよ)


流空

(いきなり元気になったな)


悠磨

(元気になるさ! ダメだと思ってたのに、まさかこんなに近くにいるとは思わなかったよ)


流空

(悠磨はその力をリアルでも少し出してくれたらな)


流空は樹梨の方を見た。


しかし、悠磨は樹梨のことなど全く見ていなかった。


流空

(……頑張れー)


悠磨

(棒読みだな)


流空

(別に……。俺は今日もデートだから。頑張れー)


悠磨

(仲いいな。もし別れたら、流空ヤバそうだな)


流空

(別れねーよ!)


そんな話をしているうちに昼休みが終わり、午後の授業も終わった。


悠磨は終業のチャイムが鳴ると、すぐに走って帰っていった。


流空

(樹梨は、このままで良いのか?)


樹梨

(何が?)


流空

(悠磨だよ! そのうち誰かに取られちゃうぞ!)


樹梨

(あんなゲームバカ、誰も取らないよ)


流空

(油断してると取られるぞ! 悠磨、顔いいからな)


樹梨

(……私もゲーム始めれば良いのかな?)


流空

(それも1つの手ではあるかもな。待たせてるから、俺は行くな)


樹梨

(うん……また来週ね……)


流空

(良い週末になるといいな)


悠磨は家に帰ると、食事を適当に済ませ、トイレを済ませた。


そして、約束の時間まで10分前になったところで、VRを装着した。


クロスの竜退治が、いよいよ始まろうとしていた。

今後もよろしくお願い致します。

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