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第3話:生春巻きの彩り仕立て
今日の記録は、透き通るような「膜」と、その向こう側に透ける色彩。
ライスペーパーをさっと水にくぐらせ、まな板の上に広げる。
その上に、真っ赤なエビ、紫キャベツ、瑞々しいレタス、そして細く切ったキュウリを並べていく。指先で薄い膜を巻き上げると、中の具材がぎゅっと凝縮され、宝石のように艶やかな光を放ち始める。
『PED』のレンズ越しに見るその質感は、現実よりもずっと鮮明で、瑞々しい。
まるで、作り物のような美しさだ。
部屋を通り抜ける風は、かすかにパクチーの香りを運んでくる。
私は、皿の上に並んだ均質な円柱を、ただ静かに観測する。
本日の事故、0件。
記録に、狂いはない。
第3話、読んでいただきありがとうございます。
今日は火を使わず、見た目にも涼やかな生春巻きを作りました。
【こだわりレシピ:彩り生春巻き】
ライスペーパーは戻しすぎないのがコツです。少し硬いかな?と思うくらいで巻き始めると、食べる頃には具材の水分で丁度いいモチモチ感になります。スイートチリソースに、砕いたピーナッツをたっぷり入れると、香ばしさが加わって一層美味しくなりますよ。
透明な膜の向こう側に透ける色を見ていると、なんだか不思議な気持ちになりますね。




