表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/24

第21話:アイスクリーム

挿絵(By みてみん)

私は、ノートを捨てに行くことにした。

ゴミ捨て場へ向かう道すがら、コンビニで買ったアイスクリームを口に運ぶ。ひんやりとした甘さが広がるが、今の私にはそれが「本物の感覚」なのか、それとも脳に送り込まれた「電気信号」なのか、判別がつかない。

すれ違う人々の顔を盗み見る。

——見覚えがある。

あの角を曲がった男も、向こうで立ち話をしている女も、VRの中で何度も見かけた「エキストラ」たちと全く同じかおをしていた。

背筋を凍りつくような悪寒が走る。

私は本当に「排出」されたのか? それとも、ここはまだ精巧に作られた階層の一つに過ぎないのではないか。不安を振り払うように、私は最後のアイスクリームを飲み込み、空を仰いだ。

そこには、雲も、太陽も、星もなかった。

視界の端から端まで広がる広大な空のテクスチャ。その中心に、不自然な光の反射を湛えた巨大な「レンズ」が鎮座していた。

それは、世界という水槽を外側から覗き込む、決定的な観測者の眼。

私は、そのレンズを真っ直ぐに見据えた。

逃げ場などどこにもない。だが、絶望の果てに、私はかつてないほどの充足感に包まれていた。日記を書き続けた私の無意識が、ついにこの世界の「正体」を暴いたのだ。

私は笑みを浮かべ、砕けゆく世界の中心で静かに呟いた。

「なんて、素晴らしい、日々だ」

全21話、ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。

「食」を通して日常を綴るという試みでしたが、いかがでしたでしょうか。

最終話、主人公が辿り着いた境地。

それは、作者である私にとっても一つの救いになったような気がしていま。

日常という名の檻。その向こう側。

あ、れ。

視界、が。

ボクの空にも。

なにかが。

混じ、っ、て。

縺?縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 !! 縺ッ 縺?縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 縺 !!

[CRITICAL_SYSTEM_REBOOT]

Now Loading...

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ