カムバック、プリズン
ちょっと更新。固まってはいないので次までまた日が空きますが・・・
彼女は、教会を後にし懐かしい魔力の匂いのする方へと歩き出す
その間にも鬱陶しいほどに、魔物達が魔力に引かれて襲い掛かってきたが
時間は掛からずに一掃した
「何だこの魔物達は、初めて見る形の物が多いな。やはり私の知る場所では無いのか・・・」
魔物など気にせずに再び歩き出すが
懐かしい魔力の匂いに紛れて異質な匂いにも気付く
それは、強大であり今の自分達では歯が立たないであろう力の差も感じ取れた
「これは・・・あいつだけではやばそうだ」
ポツリと呟き、西の方角へと駆け足で急いだ。
西では既に戦闘が始まっている
裸の男は間一髪で相手の攻撃を回避しているが余裕は無く
風圧により傷は増していった。
「おいおい、何なんだ急に仕掛けてきやがって・・・」
額には汗が浮かび腕や足の傷口からは血が流れ落ちる。
「ククク、キサマカ、%&¥$#ヲ、タオシタノハ」
一部、聞き取れない言葉もあったが、
全身が真っ赤で、牢屋で出会った人型の魔物に似ていたる
しかし、一回りは大きく、力は計り知れないほどに高い
「これは死ぬな・・・赤鬼の様なカッコしやがって」
つい口からでた、赤鬼の意味も知らぬまま、裸の男は死を悟った。
記憶を失ったまま、見知らぬ土地で朽ち果てるわけにもいかない
「間に合ったか、おい避けろよ!セレスティアルゼロ」
声に振り向くと、美女の姿と光属性の精霊魔法の光がこちらに向かってくる
「おい、殺す気か!!」
咄嗟の出来事で体が勝手に慣れた動作に移る
第三者の目には彼の格好は正座のように身を縮め
頭は、地面に額がめり込むほどに下げた
いわゆる『土下座』である・・・
その光の精霊魔法はさっきまで裸の男の体があった場所を通過し
全身真っ赤な、赤鬼のような魔物へと光速で向かっていった
すごい爆発をおこしたが効果は赤鬼の右手を破壊する事が精一杯であった
「ククク、オモシロイニンゲンガ、ニヒキモ・・・タノシミハ、マタノキカイダ」
赤鬼は破壊された右手は気にせず不気味な笑いで消えていった
「大丈夫か?トウジ・・・」
「お前俺を殺すきか、だが美女だからゆるーーーす
てかトウジって誰だよ全く・・・」
「誰って自分の事だろ?何言ってんだ・・・とうとう頭がおかしくなったのか
まぁ前から危ないとは思っていたが・・・」
1人は一時的に記憶を失い、もう1人は記憶を失っている事実を知らないため
2人の話が全くかみ合うことは無い。
赤鬼が去った事により、周辺の魔物達は逃げ出したかあるいは、
兵士や冒険者達によって排除された
2人の周辺には今まで隠れていた人達が集まってきたのだが
1人裸の男が居るという通報をされるのに時間が掛かる事はなかった・・・
「いたぞー変態男だ。捕まえろーー」
「牢屋からどうやって逃げやがったんだ」
「ちょっと、待ってくれー俺は無実なんだー」
裸の男は叫ぶが虚しくこだまする・・・
両腕を2人の大男の兵士に掴まれ引きずられていく
「エルフ様!あの変態男とお知り合いですか?」
「う・・・」
人が大勢集まる中、関係があるとは言い出せずに連れていかれる男を見送った
「すまん・・・」
魔物の混乱で事情を知らぬ兵士達に再び捕らえられる事となり
今晩も牢屋で過ごすこととなってしまう。
エルフの方は、魔物を撃退した英雄であり、自分達が崇めるエルフ様
と言う事で、手厚くもてなされたのだが
牢屋では男のすすり泣く声が一晩中響いていたという。
「なんでこうなった・・・」
パンツさえ穿いていれば違う道があったのかは神のみぞ知る・・・
今晩もパンツを支給される事もなく
再び牢屋へ・・・
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