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COLOR  作者: 霜月とよ
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 吹き抜ける冬の風で瞳を開ける。

 腕時計で時刻を確認する。どうやら10分程過ぎている様だ。

 空は今にも雪が降り出しそうで、目の前を通り過ぎて行くカップルも

 そんな話をしていた。

 ベンチから立ち上がり、また歩き出す。

 聴こえて来るクリスマスソングも、街を彩るイルミネーションも今は少しだけ煩わしい。


 あの日を境に私は大きく変わった。

 否、そうではない。「気づいてしまった」だけなのかも知れない。

 しかし、「気づいてしまった」時点で「気付かなかった頃」にはもう、戻れない。

 あとは確認し、受け止め、見極めるだけ・・・


「変えられる事を変える強さを、変えられない事を受け止める勇気を・・・かぁ」


 ベンチの上で軽く伸びをし、低く垂れさがった空をボンヤリと眺めた。

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