どうした?どうゆー事なの?哲学か?
ふと話すのを止めてメメナを見てみると、無表情でじーっとこちらを見ている謎な姿が。
「じー」
ヤバい、何だこれ。俺の話が気に障ったのか?俺のトーク力に失望したのか?
「じー」
青い瞳も何かくすんで見える、引き込まれそうな、闇に引き込まれそうに。
一体どうした?どうゆー事なの?どうゆー事なの?
「話、終わった?」
ワォ、無表情な声。イッツ無表情な声。首から上が無表情状態。
逆らう事は許されない、ここはメメナさんに便乗。
「終わりました……」
「そう、じゃあ帰らなきゃね」
ワォ、無表情な発言。まだ何も買ってないのに早速帰ろうとしていますよ。
今日は気晴らしにデートしようって誘って来た本人からカンマ打たれましたよ。
なんか威圧があるメメナさん、無な威圧。これじゃあ何が何なんだか分からない。
「あの〜メメナさん?」
伺う、俺はメメナに伺う。この短い言葉に様々な意味を持たせて。
「何か?」
ひゃー!いつものメメナちゃう!リアクションがいつものメメナちゃう!冷え冷えじゃよ!コキュートスじゃよ!
内心、少しメメナに恐ろしさを感じる俺。普段と違うってこんなにも怖いものなんですね。
「・・・・・・・・・・・・・」
メメナは無言のまま、極寒のまま足を進め始める。
もう俺はメメナについて行くだけ。何が何だか分からんまま、そそくさとメメナの後ろにつく。
そうして俺たちのデートは終わった。
その後は無言が流れるだけで、何の音沙汰もなく、何の変動もなくイオンを出た。そして帰り道が違うからと呆気なくすぐに別れた。
今は夜も更けた路地、曇り空の下で一人ぽつりと家路をたどっている。先ほどまでガヤガヤしてた所にいたからヤケに際だって静けさが強調される。
「今日は嫌な終わり方だな、それもメメナと出会って初めての嫌な雰囲気だった。これからどうやって仲を戻すか……」
あんな風なメメナを見たのは初めてだったから対処法が思い浮かばない、ってか何であんな風になったのか分からない。
そんなに俺のトーク力がやばかったのかな?もう目がやばかったし、嫌な目だったし。
「まぁでも裏を返せば順調に関係は変わっているって事だよな、それが悪い事でも別にオッケー、物語は進み始めたって事実は変わらないわけだし、今まで滞っていたストーリーがようやく歩き始めたんだから。ん?それって今日が良い一日だったって事になるのか?」
視点を変えて見てみればそうなるのか?でもそれって俺視点の考えだから、メメナから見てみれば嫌だったってなるのか?
「んー、哲学」
結局の所どうなんだろう?
今日は良い一日?悪い一日?
「んー、哲学」




