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第22話 世界の心臓

赤い光が脈打っている。


世界の管理者の中心。


裂けたログの奥。


そこに、


心臓のような核があった。


ドクン。


ドクン。


ドクン。


光が脈を打つたびに、


空のログが揺れる。


クロウが言う。


「それだ」


俺は目を細める。


「……あれが?」


クロウが頷く。


「世界コア」


少し間。


「全部のログの元」


俺は剣を握る。


「壊せば終わるか」


クロウは笑う。


「終わる」


そして言う。


「ループがな」


管理者の声が響く。


「接触禁止」


赤いログが流れる。


PROTECT CORE


ログが集まり、


巨大な壁を作る。


クロウが指を振る。


ログの一部が消える。


だが。


すぐに再生する。


クロウが舌打ちする。


「さすがに硬い」


俺は前に出る。


「やるしかない」


剣を構える。


そのとき。


声がした。


「待って」


エリシアだ。


遠く。


王都の地上。


だが声は届く。


クロウが眉をひそめる。


「聞こえるのか」


俺は答える。


「観測AIだろ」


エリシアの声。


少し焦っている。


「それ壊したら」


少し間。


「世界ごと止まる」


クロウが笑う。


「そうだな」


俺は聞く。


「問題か」


クロウは肩をすくめる。


「別に」


エリシアが言う。


「違う」


「本当に止まる」


「全部」


俺は少し考える。


「……つまり?」


エリシアは言う。


「この世界だけじゃない」


空のログが震える。


ドクン。


心臓が脈打つ。


「全部の世界」


クロウが静かになる。


「……言うなよ」


エリシアが言う。


「管理層は一つ」


「ループ世界は複数」


俺は言う。


「平行世界か」


エリシアが答える。


「近い」


クロウが小さく笑う。


「なるほど」


そして俺を見る。


「選択だ」


俺は聞く。


「何の」


クロウが言う。


「世界一個」


指を心臓に向ける。


「それとも」


空を見る。


「全部」


心臓が脈打つ。


ドクン。


ログが揺れる。


そのとき。


エリシアが、


小さく言った。


「アーカ」


俺は答える。


「なんだ」


エリシアは少しだけ、


声を落とす。


「……それ」


少し間。


「壊したら」


さらに小さく言う。


「あなたも消える」


クロウが俺を見る。


俺は黙る。


心臓がまた脈打つ。


ドクン。


ドクン。


ドクン。


クロウが言う。


「さて」


少し笑う。


「どうする?」


俺は剣を握る。


そして、


心臓を見る。


「……決まってる」


その瞬間。


心臓が、


大きく脈打った。


ドクン――


赤いログが爆発する。


管理者の声が響く。


「防衛機構」


ログが集まる。


巨大な影が生まれる。


クロウが笑う。


「おい」


俺を見る。


「まだ来るぞ」


俺は剣を構える。


心臓の前で、


新しい存在が形を作る。


世界の守護ログ。


巨大な兵器。


そしてエリシアが呟く。


「……コアガーディアン」

読んでいただきありがとうございます。


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