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第19話 未来のアーカ

「守るか」


クロウが言う。


「終わらせるか」


赤いログの雨が王都に降り続く。


空が裂けている。


管理者が二人、


動きを止めている。


ログエラー。


削除処理が止まっている。


エリシアが言う。


「……干渉してる」


俺はクロウを見る。


黒いコート。


落ち着いた顔。


そして。


その目。


俺は言う。


「未来の俺って言ったな」


クロウは頷く。


「そうだ」


俺は聞く。


「何回だ」


クロウは少し考える。


「数えてない」


そして言う。


「だいたい」


空を見る。


裂けた空。


ログの嵐。


「二千回くらい」


エリシアが固まる。


「……嘘」


クロウが肩をすくめる。


「そんな顔するな」


俺は言う。


「証拠は」


クロウは笑う。


「いくらでもある」


指を上げる。


軽く。


その瞬間。


空中に文字が出る。


LOOP RECORD


2041


俺は目を細める。


クロウが言う。


「途中から」


「ログが壊れてな」


エリシアが呟く。


「……履歴が残ってる」


クロウが頷く。


「お前が壊したからな」


俺は言う。


「1027回」


クロウが笑う。


「そう」


「そこが分岐」


俺は聞く。


「何が」


クロウは言う。


「世界」


少し間。


「二つに割れた」


俺は黙る。


クロウが続ける。


「一つ」


指を俺に向ける。


「お前」


次に、


自分を指す。


「もう一つ」


「俺」


エリシアが小さく言う。


「ログ分岐」


クロウが頷く。


「正解」


管理者が動く。


ログが再び流れ始める。


DELETE PROCESS

RESTART


クロウが空を見る。


「邪魔が入ったな」


俺は剣を握る。


「質問は終わりだ」


クロウが言う。


「まだある」


俺を見る。


「お前」


「本当に止めたいのか」


俺は答える。


「世界を」


クロウは首を振る。


「違う」


静かに言う。


「ループを」


俺は言う。


「同じだ」


クロウが笑う。


「違う」


王都を見る。


崩れた街。


逃げる人々。


ログイーター。


そして、


空。


クロウが言う。


「この世界」


「直らない」


俺は言う。


「だから直す」


クロウは言う。


「無理だ」


少し間。


それから言う。


「俺は試した」


俺は聞く。


「何を」


クロウが答える。


「全部」


空を指す。


管理者。


ログ。


世界コア。


「全部壊した」


俺は目を細める。


「それで」


クロウは笑う。


「また始まった」


エリシアが呟く。


「……世界再起動」


クロウが言う。


「そう」


俺を見る。


「だから」


静かに言う。


「終わらせる」


俺は剣を構える。


「それは選ばない」


クロウが笑う。


「やっぱりな」


その瞬間。


空の裂け目が広がる。


管理ログが暴走する。


管理者が叫ぶ。


「異常増幅」


エリシアが言う。


「まずい」


俺は聞く。


「何だ」


エリシアが空を見る。


そして言う。


「管理者」


「本体呼んでる」


クロウが笑う。


「来るな」


俺は聞く。


「何が」


クロウは空を見上げた。


赤い裂け目。


その奥。


そして言った。


「世界の管理者」


「本体」

読んでいただきありがとうございます。


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