Part49 お風呂を目指して!
準備も整ったところで、俺たちは部屋を出発することにした。
先頭に立つエルが、ドアを少しだけ開けて、外の様子を確認する。
「大丈夫。誰もいないよ」
その言葉を聞くと、みんなが目を合わせてこくりと頷き、ゆっくりと部屋の外に歩き出した。
キョロキョロと警戒して周りを見渡しながら、エル曰く1階にあると言う風呂場に向かう。
「みんな、階段を降りたら右ね」
エルが小声でみんなに知らせ、ついに階段に差し掛かった頃…。
「エル、誰か来てるの?」
突然後ろから声をかけられた。
振り向くと、そこには久しぶりに見たエルのお兄さん、テール先輩が立っていた。
ちょうど部屋から出てきたところらしい。
「お兄ちゃん!!!どうしたの???」
「テール先輩、お、お久しぶりです!」
俺とエルが反応し、ケモショタとリュイを素早く背後に隠した。
「リオンくん…ひ、久しぶり…」
俺を見るとテール先輩は少し顔を赤らめた。
例の話を思い出したのだろうか…。
でもその隙に、リュイとケモショタは階段を降りて、壁の陰に隠れられたようだ。
「あれ、二人だけ…?さっき見た時は四人ぐらいいたような…?」
「いや、今日はリオンくんだけ…!」
「そ、そうです!僕だけです!」
「あと、後ろに…犬のしっぽ…?ぽいものが見えたような…」
ま、まずい…!フラグ回収が早すぎる…!
ここは早く誤魔化してお風呂に向かおう…!そうエルに目線を送る。
「気のせいじゃないかな…?じゃ、じゃあ僕たち、お風呂に入ってくるから…!」
「汗びしょびしょで、早くお風呂に入りたいな~!」
「う、うん…。わかった…じゃあまた今度、、、???」
テール先輩は物凄くお風呂に入りたがる俺たちを横に、少し困惑しながら通り過ぎていった。
「…ふぅ、、、」
「危なかったね、、、」
安心してため息を一つつくと、俺たちは階段を下まで降りてリュイ、ケモショタと合流した。
「よし、一気に行っちゃおう」
階段を降りた先には玄関。ここを右に曲がるとお風呂があるようだ。
俺たちはエルの号令で、一斉に走り出した。幸いにも、近くに使用人さんの姿はなく、無事に風呂場に到着した。
ガチャ
「これでよし、と」
入ってすぐに、エルが脱衣所の鍵をかける。
これで誰も入って来られなくなるので一安心だ。
「なんとかバレずにこれたな…」
「お兄さんに見つかった時はどうなるかと思ったよ」
ケモショタも少し疲れている様子だ。顔を隠していたバスタオルを頭から外してあげる。
「うお…」
思わず声が出てしまうほど、上目遣いが、眩しい…。
ピクピクしているケモ耳をめちゃくちゃ撫でたい…。
「あんまり長風呂すると怪しまれるから、みんな早く入ろう」
エルが外を警戒しながらそう言ったので、俺は仕方なくケモショタの頭を撫でようとした手を引っ込めた。
「…?」
「服、脱がしていいか?」
「…コクリ」
と、本人から許可を得ることはできた。
って、ケモショタの服を脱がせられるって、普通にすごいシチュなのでは???
俺が着せていたジャケットのボタンを解きながら、まずはケモショタの上半身を裸にする。
白い肌は土や泥で汚れており、ところどころが傷で赤くなっていた。
そして次は下半身。
腰に巻いていた布切れを外していく。
「はぁ…はぁ…」
「…?」
これからケモショタのパンツを脱がすわけだから、興奮するなという方が難しいだろう。
荒くなった息と、思わず反応してしまった俺の下半身を隠しながら、ケモショタの前に膝立ちになり、結ばれていた布を解く。
ふんどしのようになっていた布きれは、腰に何回も巻き付けられており、数回反対側に巻くと、それはひらりと地面に落ちた。
「っ…!!!」
布の中には、かわいらしい男の子の象徴がちょこんと収められていた。
こんな目の前で見てしまうことになるとは……。
「わ、脱がせてくれてありがとう!獣人くんは先に中に連れていくから、リオンくんも脱いだら入ってきて」
「ふえっ、お、おう…」
「リオンくん、中で待ってるからねー!」
隣を見ると、すでに裸になっていたリュイとエルが、ケモショタを洗い場に連れていっていた。
お前ら…俺の苦労も知らずにっ…!
収まらない下半身をピンと立てながら、俺は脱衣所に一人置いて行かれた。
そんな時、俺の目に入ったのは、脱衣所の中にあったトイレだった。
続く




