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転生したので異世界でショタコンライフを堪能します  作者: のりたまご飯
第二章 ショタコン、色とりどりの毎日

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Part45 市場の外れ

「あづい…」


意気揚々と(俺はそんなことはなかったが)外に出てきたものの、やはり夏の酷暑には耐えられず、俺たちは市場の端にある建物の陰でしばらく休憩することになった。


「取材って難しいね…」


「まだ諦めちゃダメだよ!外は何が起こるかわかんないし!」


熱心なリュイは、暑さなんて知らないとでも言うかのように、エルのことを励ましていた。

一方の俺は、自由研究のテーマを探すのが半分、もう半分は、半袖短パンの際どいショタがいないか、街中を観察していたところだ。

半分って言っても、後者がメインになりつつあったけど…。


お、あのショタ、小学生高学年ぐらいかなぁ…。

短パン姿が健康的でいい。裾はもう少し短く、あわよくば履いてない方が...。


あっちはタンクトップ姿だ。見え隠れする発展途上の胸の突起は、暑い夏をもぶっ飛ばしてくれるような若さと青春を感じる。

こっちまで元気になりそうだ(意味深)


と、そんな感じで街ゆくショタに釘付けだった俺だが、ここである人影に目が止まった。


「ん…?なんだ、あれ…!?」


びっくりして、思わず声を出してしまった。

その人影は、市場の外れの、さらに路地の奥に入ったところに一人でいた。

俺たちと同じぐらいの身長で、少しボロい半袖シャツと短パン…というか布切れを着ている。

しかし、重要なのはそこではない。なんと頭に耳が、お尻に尻尾が生えているのだ。


「ふ、二人とも!あそこ!」


俺はすかさず二人にも情報を共有する。

先端が尖ってないので、あれはおそらく犬耳だろうか…。

尻尾はそんなに長くなく、腰に巻いてある布きれの隙間から垂れ下がっている。先のほうがピクピクと動いているようにも見える。

耳と尻尾はふさふさとした体毛に覆われているが、顔や体の皮膚は他の人間と同じように、つるつるとした肌が見えている。


これがもしかして「ケモショタ」ってやつなのか…?


「あ、あれって…」


「獣人…!?」


ケモショタはどうやら手を後ろで縛られているようで、身動きが取れずに日陰で立っていた。

体はやせ細っており、ところどころに傷も見られる。


ケモショタ、正式には獣人…といえば、俺は数ヶ月前の歴史の授業を思い出した。


「えー、今日の授業では、獣人について触れていこう。ケモノのヒトと書いて、獣人。人間と動物の間に誕生した種族のことだ。」


先生が話しながら、「獣人」という文字を黒板に書き込む。


「数百年前。当時の人族は共存状態にあった獣人族を迫害し、最終的に三つの中央貴族の管理のもと、獣人の人々は奴隷として労働を強いられたり、時には戦争に参加させられた。不平等な関係は大戦が終わってからも数十年間続き、獣人族はどんどん数を減らした。残った獣人族は、中央貴族から逃れるように北の森林へと住処を移動させた。」


黒板に書かれた「ジュベナイル」の文字から、先生は棒の先端を少しずつ上へとなぞり、森マークのついているエリアで停止させ、トントンと2回たたいた。


「今でもここにはおよそ数万人の獣人族がいると推定される。そして今から142年前の王暦300年に、王政執行開始300年を記念し、政府は”固有種族基本人権法”を制定した。これは獣人やその他少数種族の人たちは平等に扱われなければならないという、近代化の象徴的な法律だから、覚えておくように~」



小学1年生には少し難しくないか…?と思ってしまった内容だったのを覚えている。

っていうか他の授業もこんな感じだから、前世と同じ感覚で考えてはいけないのだろう…。


…話を戻すと、獣人族はここにいるはずがないし、いてはいけない存在である。


「あれ、獣人だよね…?授業でやってた…」


「うん…。しかも僕たちと同じぐらいの歳だよ…。」


「にしてもなんでこんなところにいるんだ…?」


俺たちは壁から顔だけを出して、ケモショタがいる方を注意深く確認した。


「そういえば、最近ジュベナイルで獣人の闇取引が多いって、僕聞いたことがあるかも…。」


エルが俺たちに聞こえるぐらいの小声で言った。


「闇取引って…?」


リュイが聞くと、


「獣人の人たちを奴隷にしちゃいけないっていう法律を守らずに、獣人の子供とかを誘拐して、こっそりお金と交換するっていうこと。」


エルは説明口調でそう答えた。


「そ、そんな…。じゃああの子、今から奴隷として売られるかも…ってこと?」


「簡単に言うとそうなる…と思う」


しばらく沈黙が流れた。



「ぼ、僕たちが助けるっていうのは…?」


リュイがおそるおそるそう言った。

助ける、と簡単に言ったものの、路地の先に誰がいるのかもわからない状況で、この中に立ち入るのはまず危険だ。

しかも、ここは市場のすぐ隣。ケモショタが公衆の面前に晒された時、真っ先に疑われるのは俺たちになる。

リュイの質問になんて返せばいいか考えていると、路地に動きがあった。


「おい!行くぞ!」


「うぐっ…、、、」


奥から男の声がしたかと思うと、縛られていたケモショタは縄をひかれ、俺たちの目線の先から消えた。

どうやら何者かによって、ここから連れ去られたようだ。


「あっ、連れていかれちゃう…!」


「クソっ…どうすれば…」


俺とリュイが慌てていると、


「二人とも、僕に考えがある。ついてきて」


エルが突然そう言い、路地の中に入っていった。


「お、おいエルっ!?」


「本当に行くのぉっ!?」


相手にバレないように、小声で驚く俺たちに、エルは目線をこっちに向けると、一つうなずいた。

やばっ、そのモーションカッコ良すぎて惚れそう。


俺はリュイと一度顔を見合わせ、覚悟を決めて路地の裏へと入り込んだ。


続く

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