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転生したので異世界でショタコンライフを堪能します  作者: のりたまご飯
第二章 ショタコン、色とりどりの毎日

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Part44 自由研究

「終わった~!!!」


「やっと終わったねぇー!!!」


教科書をパタンと閉じると、俺とリュイは大きく背伸びをしながら、夏休みの宿題が終わった喜びを表現した。


「二人ともお疲れ様!」


前世の頃から、俺は夏休みの宿題放置派だったので、毎年最後の1週間に熟成されたドリルや日記を必死になって終わらせていた。

それが夏休みが始まって1週間で宿題が全て終わってしまうなんて、俺にとってはまるで夢のようだ。

もちろん、一年生の夏休み(厳密には学年の間の休みなので、日本で言う春休みに相当するが)に出される宿題の量は、高学年に比べるとわずかだろうが、それでも俺は「宿題が終わった」という事実に、これ以上ない幸せを感じていた。

これも全て苦手科目の問題にも全て答えてくれるエルのおかげだ。自分一人だとおそらく数日はかかっていただろう。


「今日はまだ時間もあるけど、みんなはそのまま帰るの?」


時計を見ると、まだ午後2時だった。

今から家に帰っても、特にやることもないし、夏休みに3人で集まれる機会もそれほどないだろう。


「リュイはこの後何かある?」


「ううん。何もないよー!」


「じゃあもうちょっと居ようかな」


「わかった。」


二人とも特に用事はないので、もう少しエルの家でお邪魔することになった。

とは言っても、一度ここから出てしまえばあとは灼熱地獄の外に放り出されるだけなので、今帰る意味は全くもって無い。


「そういえば!」


リュイが何かを思い出したかのように言った。


「エルくん、自由研究は何にしたの?」


「自由研究…?」


それを聞いたエルが少し考え込んだかと思うと


「やばっ、完全に忘れてたかも…!」


「「ええ!?」」


と、少し焦り気味に言ったので、びっくりする俺たち。

それにしてもエルがこんなドジを踏むなんて、ちょっと意外だ。


「二人はもう終わってるの?」


とエルが聞いてきたので、リュイがすかさず


「僕は中央貴族について調べたんだ!どういう違いがあるかとか、家紋の絵を描いたりとか!」


と答えた。

元気そうに話すリュイのそばで、ふむふむとエルは相槌を打つ。


「やっぱりお父さんが関係者の人だと、小さい頃から貴族のこといっぱい知ってそうだよね。」


「あっ、そうそう!エルくんのことも書いたよ!学校始まったら絶対読んで!」


「僕、リュイくんの自由研究に載ってるの!?絶対読む!」


と、二人が意気投合して盛り上がったところで、


「で、リオンくんは何やったのー?」


インタビューが回ってきたようだ。


「うーん。特に何も思いつかなかったから、自分の髪の毛の日記を書くことにした。」


「え、なんで髪の毛…?」


そうか、エルは整った俺の髪型しか見たことがないから、ピンときていないのだろう。

その辺りを少し説明してみると、すぐにわかってくれた。


「リオンくんの髪の毛、たまに爆発するんだよ!こーんなに大きくなるんだ~!」


「そっかぁ…。魔力学の授業に結び付けられるからいいと思う!」


まあ、本当はリュイの観察日記でもつけたかったんだけどな…。

今日のリュイは8時に起きて、8時5分にトイレへ…


…って言っても、あまりふざけるとまた怒られそうで怖いので、大人しく普通の題材を取り扱うことにしたっていうわけだ。


二人とも自由研究のお題についてエルに賛同をもらったところで、肝心の本人はどうするのか、という話になった。


「うーん…。二人みたいに、自分と関係のあるものと結びつけたいけど…。」


たかが小学校の自由研究なんだし、テキトーでいいだろうと思っている俺とは反対に、エルは相当悩んでいる様子だ。


「スポーツはどうかな?エルくん、運動好きだし…。」


リュイ、ナイス提案!

でも、意外とエルからの反応は悪く…。


「すごくいいと思うんだけど、スポーツやってる時に、自由研究のことを考えちゃうと思って…。僕、スポーツをするときは集中したいから…。」


「そっかぁ…」


と、個人的にいいと思う提案はあったが、ここはまた振り出しに戻ってしまった。


エルの得意なこと…、勉強とスポーツ。

これ以外に何か結びつけられそうなものは…。


何かいい案はないものか、俺もしばらく考えてみたが、なかなかいいのが思いつかない。

その時、リュイがこんな提案をした。


「ここでずっと考えても意味ないと思うし、みんなで一回街に出ない?」


げ…。自分からあの灼熱地獄に…!?

いくらリュイの提案だとは言っても、クーラーガンガンルームで永住したい俺にとっては最悪だ…!


「リュイくんナイスアイデア!街に出たら何か見つかるかもだし!」


エルもノリノリになって、二人で一緒に立ち上がったので、俺はもはや冷房にあたれるのはこれまでと判断し、抵抗を諦めた。


「じゃあ、三人で行こっか」


「「おー!」」


ということで、俺たちはとりあえず街に出て、取材を進めてみることにした。


続く

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