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学園タロットカード  作者: チンピラゲーマー
20/50

20.教皇の計画

愚者(フール)派が結成されて、早くも一週間が経った。

この一週間の間に、俺を取り巻く状況は大きく変化を見せていた。


「だから言ってんだろ!?この公式に代入すんだよ!」


「うるせェな!分かってらァ!」


「お前らなあ……」


そう、派閥を持った大アルカナには一室、部屋が明け渡される。

会議室のように使う物もいれば、4大アルカナのように自分の好みに改装する者もいる。

俺はと言うと、毎日天使(エンジェル)悪魔(デビル)死神(デーモン)の三人が俺より早く部屋に居て、成績が悪い悪魔に勉強を教え殺している風景が見える。


「落ち着いて考えなよ、焦っても良い解は導けないさ」


「お前は落ち着きすぎなんだよ天使!何紅茶なんか飲んでんだボケ!」


なんか死神……キャラ変わったか?

いや、あれが本来の姿なのだろうか。

アルカナ戦争を終えて、俺達は死神の知らなかった一面を多く見ている。


それにしても……アルカナ戦争の次の日の反響は凄かった。

観客の野次馬のほとんどが洗脳されていた死神派だったという事もあり、幸い事が大きくなりすぎるなんてことは無かった。

しかし、クラス内ではしばらく噂になったり、クラスリーダーの北条からは驚かれ、以前救ったはずの治療者(ヒーラー)の女子からは「無茶しすぎじゃないですか!?」と怒られた。

極めつけは隣のクラスの戦宮司 アヤノだ。

「私を騙してたのね……」と怒り狂いそうになりながら追及される羽目になった。

俺は平和主義を謳っていたいたはずなんだが。


そんな時、突然ドアがノックされた。


「全く……どちら様だ」


俺はドアの前に立ち、ゆっくりと開けた。

するとそこに居たのは白髪の好青年、教皇だった。


「やあ、楽しそうだね」


「この状況を見て楽しそうだと言えるのか……」


紅茶を飲む天使、挙句の果てには教科書を引きちぎろうとしている悪魔。それを止める死神。

カオスすぎる。


「ところで何の用だ?」


「まあ少し部屋の中に入れてくれよ。君たちに話したいことがあるんだ」


教皇はそう言うと、こちらの許可も得ずに部屋に入って来た。

まだ何も言ってないのに……まあいい。

教皇が椅子に座ると、ようやく他の三人も話を聞く気になったのか、一気に静かになった。

差がありすぎだろ、むしろ話しにくいわ。


「まず、君たちにはお疲れ様……とでも言うべきかな?」


労いなんていらねえよ、と死神。

まあまあ、となだめる天使。


「それで、話ってなんだ?」


「まずは単刀直入に言おうか。僕の計画遂行に協力して欲しい」


「断る」


「おいおい、即答か」


当たり前だ。ただでさえアルカナ戦争という大事に巻き込まれたのにだな。

ましてや4大アルカナの計画遂行に手を貸すって、それ以上じゃないか……。


「面倒事はもうごめんだ」


「ならしょうがない。君に降りかかるかもしれない火の粉を、俺が(はら)ってやろうと思ってたのに」


「……どういう意味だ?」


「君は目立ちすぎだ、愚者。死神、愚者の力を目の当たりにしてみて君はどう思った?」


話が見えないな。

俺に降りかかる火の粉?俺の力?


「コイツは俺の魔術(マジック)を跳ね返しやがった。他の大アルカナにも同じことが出来るハズだ」


「そうだねえ、全く同意見だよ。つまり愚者。君は大アルカナ達から狙われているのさ」


…………なるほどな。

要するに俺の魔術を狙ってるって訳だ。

そして、教皇にはそのアテがあるという事。

しかし、それは違うだろう。あくまで建前だ。


「本当の目的を言え。お前は俺を守る……なんて事を言ってるが、その裏には何がある?」


「ほう…?どうしてそう思うんだい?」


「何となくだ」


「ははは!何となくか。……しかし君は勘が良いね。話そうじゃないか、僕の計画の全貌を」


この後、教皇から語られる一言は学園のすべてを変えようとしていた。


出来れば考えたくもなかったし、俺もこんな事に巻き込まれるとも思っていなかった。

それは天使、悪魔、死神も同じ事だろうが。



「法皇を潰すのさ、僕の手で」




いよいよ第二章の始まりです。

つくづく実感するんですが、心情描写って難しいなあ…………( )

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