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学園タロットカード  作者: チンピラゲーマー
14/50

14.現れし者

「「アルカナ戦争……だと?」」


悪魔(デビル)天使(エンジェル)は声を揃えて言う。

アルカナ戦争。

この学園内における、言わば『最後の審判』が下るもの。

大アルカナの派閥同士が争い、勝者と敗者を決める戦争。

この学園に設けられた……忌むべき解決手段だ。


「俺がその戦争を受ける必要はないだろ。そんなもんする理由はない」


「いいや。お前には受けてもらうぜ……俺の狩りを邪魔したんだからな」


どうやら死神は本気らしい。

この場で事態を収束させるつもりだったが…。


(見通しが甘かったか…)


そして後悔している間にも、俺の運命は大きく傾いていた。

そう……『あの男』の登場によって。


「その戦争、僕が許可しよう」


「アンタは……!?」




同時刻、女教皇(プリーステス)の間。


愚者(フール)死神(デーモン)が接触しました。死神は愚者に宣戦布告した模様です」


女教皇に仕える大男、シルヴァは簡潔に報告を行った。

それを聞いた女教皇は顔をしかめる。


「ついにやってくれたわねぇ…」


女教皇は玉座に腰を下ろして一言。


「シルヴァ。()()()はどうしてるのかしら?」


「彼なら今…あの二人の前にいらっしゃるでしょう」



そこに居たのは白髪頭の好青年。


「……教皇!?」


「やあ皆、楽しそうなことをしているね。僕も混ぜておくれよ?」


屋上に備え付けられた貯水タンクの上。

そこに教皇は立っていた。

教皇はそこから素早い動きで地面に降り立ち、こちらに向かって歩みを進める。


「教皇、アンタは俺の味方なのか敵なのか…どっちなんだ?」


「今はまだどちらでもないと言っておこうかな?愚者」


教皇の考えていることは全く読めない。


「……にしても、4大アルカナの一角がお出ましとはな」


イレギュラーな状況は俺も死神も同じらしい。

まあそれは天使も悪魔もだろうが。


「教皇、アンタに何の権限がある?」


「4大アルカナは、全てのアルカナ戦争を統括しているのさ。4人のうち、誰か一人でも許可を出せばその戦争は執り行われるのさ」


「なんなんだよその制度は……」


4大アルカナの大きな力を見せつけられ、思わず笑ってしまいそうになる。

しかし、それほど学園内における力も大きいという事。

教皇の姿は直接に見たことはあるが……他3人は知らない。

一体どんな奴らなんだ…?


一人の男によって決められた戦争は幕を開け、俺は態勢を整えることにした。


—————


「まずはキミに!!」


「聞きてェ事が山ほどある!!」


その後、俺は天使と悪魔から鬼のような尋問を受けていた。

こいつらの役職鬼なんじゃねえのか。


「何をだ、俺は隠し事はせずに生きてる」


「嘘つくんじゃねェ!!偽りだらけじゃねェか!!」


「まさかキミが大アルカナの一角だったとは……ただのアルカナじゃないような気はしてたが……」


今まで、俺は自分の役職を騎士(ナイト)だと偽ってきた。

それも大アルカナを目当てに、こんな感じでアルカナ戦争に巻き込まれたくなかったからなんだが。

全く意味がないな。


しかし、死神は何故俺の役職を当てることが出来た?

まさかとは思うが……後ろに大アルカナがいるんじゃないだろうな。



「それで……愚者にアルカナ戦争を挑んだというのか」


「アイツの命は俺が刈り取る。それだけだ」


「つけあがるなよ死神。お前はまだその力を活かしきれてもいない…。本気を出した愚者に勝てるのか?」


「お前は黙って見てやがれ———」


そう。

今にして思えば、このアルカナ戦争こそが全ての始まりだったんだろう。

この学園をも巻き込む、史上最大の4大アルカナの一角同士の戦争の。


「法皇」








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